ターンテーブルにスパークスの新譜を乗せる。2枚組でまだ1枚目しか聴けていないけどとにかく"Stravinsky's Only Hit"にぶちのめされる。前作のライヴバンド然とした所作のアルバムももちろん大好きだけど、スパークス的としか言い表せない訳の分からない快楽よ!!!これこれ!!!!日本盤出てほしい
https://open.spotify.com/track/401QMqNNeCkxsaPftqiWtg?si=f_I3XgwURiC-6QSxqy8_9g
ここ数日、気持ちも落ち込んで体調も悪かったんだけどどちらも少しだけ盛り返してきたので作詞のために頭を回そう、と夜の散歩に出かけたらほんの40分ぐらい歩いただけで汗だくになって帰ってくるハメになった。風呂桶を洗い、カビカラーをして、鏡を付け替えた。頭が回る前に体が疲れてしまい、自分の想像していた未来に想いを馳せる。「想像していた未来と違う〜!」だとか「大きな窓と小さなドアーと部屋には古い暖炉があるのよ」だとかではない。もっと狭い範囲、目の届く範囲のそれだ。普通にライヴができて、普通にリハーサルに入れて、普通に友達に会えて、普通に深夜の貸しスタジオでギターを抱えていたはずの未来。非日常が日常の顔をしていたのか、日常が非日常を強要しているのか、もはや分からなくなってしまった。家から少し歩くと街道に出ることができる。そこから新宿方向へ。いくつもの街灯を数え、マスク越しに空気を吸う。いつもなら登らないような歩道橋に登るほど私はセンチメンタルだったようだ。出来かけの曲を繰り返し聴いていくうちに、こうなる前にしなきゃいけないことがたくさんあったんだなぁ、と思い返した。せめて酒ぐらい飲めたら。