幻燈日記帳

認める・認めない

「COMITIA 100」についての言い訳



1. 海の背中


5/4の午前中に歌入れをしたらそれはそれはひどいもので、
どうにもこうにもうまくいかない。
そこで思い切ってオートチューンをかけてみた。
悪くない、悪くない。そう言い聞かせてミックス作業に移った。
いつかまとめ本のようにまとめCDRを作る日が来たら、
このボーカル録り直したいところです。
曲は2007年くらいに作ったもので、
このコード進行とメロディを当時は誇っていたのですが、
いかんせん詩がまったく出来ず、2012年になってやっと完成したのでした。


2. かぞえる


「ハル」とほぼ同時期に出来て、
学生生活の集大成になるはずだったアルバム制作に大きな影響を及ぼした1曲。
だったのだが、打ち込みのサウンドがアルバムに馴染まず、
エス・オー・エス」からは外され、長らくアウトテイクとして、
HDDの肥やしになっていたトラック。
土鍋の上にエロ漫画雑誌を置いて、それを叩いて加工したり、
鍋敷きをちきちき鳴らしたり、ちょっとしたカオスを演出するつもりが、
実際聴いてみるとカオスの手前で止まってる感じもちょっと気に入っています。
歌詞はなんとなく高校生の頃を思い出させます。


3. 果実


ロリコンをテーマに1曲作ろう、と思ったのですがうまくいかず、
深読みしないとテーマが見えてこない構造になってしまいました。
「あのこの髪を悪意で照らさないで」
というフレーズはとても気に入っています。渋いです。
果実というタイトルも意味深でキモいですね。
薄々感づいていましたが、この曲の冒頭のメロディは、
昆虫キッズ、幻の王子曲「ロハス」に酷似しています。
今度王子にあった時に謝罪しようと思っています。


4. 人いきれ


ジオラマの森さんに12弦ギターを借りて、
ふむふむいいですねー12弦ギター、なんて弾いてたら出来た曲です。
かわいらしいテクノポップにしよう、と思って録音に着手したのですが、
音を汚していく段階でかわいいというよりもなんか、なんか…
と説明し辛いムードが漂ってきてしまいました。男のモノラルミックス
ギターソロは森さんから借りた12弦ギターに、
オートワウをかけて演奏したものになります。


5. 三月


レコーディングの直前、
ストーリーのジャケットを描いてくれた見富さんと、
ルノアールでお茶をしていたら、
「あの曲好きなんですよ」と言われ、録音した曲。
他の曲は作業の効率化のため、
ガイドがある状態でドラムの録音をしたのですが、
この曲のみ急遽録音することにしたため、
頭のなかで「こういう曲だった」と再生してレコーディングしました。


6. おばけのピアノ


詩を先に書いて、曲をつけていいのができた!と思っていたのだけど、
ひとりで弾き語りを聴く分には、
こりゃひどいJ-POPを作ってしまった、と落ち込んだのですが、
こういう機会だし録音するかー、と軽い気持ちで録音したら、
結果的に一番気に入るものになりました。
「まだずっと待ってる」という詩は、
どうせこの曲は表に出さないだろう、と思って、
「ストーリー」に転用されているのです。


そんなこんなで「COMITIA 100」楽しんで頂ければさいわいです。
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