幻燈日記帳

認める・認めない

最近、僕は、君が好きで、最近、僕は、いつも眠る。


深い夜には豊田道倫がよく似合う。
春も終わり、夏が近づいている。
だれも通らない道の真ん中で、僕は、彼の歌声の中、
少しだけすっとした気分になった。


最近、僕は、君が好きです。
うそしか言えない、と思っていた唇も、
たまにはまともに感じるときもある。
僕の部屋では無駄にドビュッシーがかかっていて、
たまに闇夜を驚かしている。
ソファにしみこんでいくピアノの音色に、
僕は何を語ればいいのだろう、おやすみ。