幻燈日記帳

認める・認めない

12月の雨、10月の雨



今日の授業は経済学、文学、ソルフェージュ
経済学の授業は考え事をしていたら終わっていた。
文学の授業は気づいたら半分すぎていた。
金色夜叉」を授業でやっているのだが、
非常におもしろい。
前にやった「野菊の墓」も最高だった。
特に野菊の墓。民子が僕の脳内に出来上がるまでに。
ソルフェージュはとてもムツカしい。
そうね、恋愛くらいムツかしいわ。


帰りの電車ではyes,mama ok?ばかり聴いていた。
胸が熱くなる。でも今度はiPodじゃあないのよ。
彼らの音楽が僕の心を砕いて行くのだ。
地下の道を走っていた電車が地上に出たとき、
街は既に暗く、窓が月の破片のように淡く光っていた。
何故3年経って10年経って変わらないことなど何もないのだろう。
月の軌道だけではない。遠く離れて行ってしまっているのは。
あの子も今は遠い。昔に戻りたい、と思いたくはないが、
必然的にそう考えてしまっている自分が情けなく思う。
あの子の声が好きだった。あの子の目が好きだった。
あの子の背が好きだった。あの子の髪が好きだった。
あの子の話が好きだった。あの子の手が好きだった。
あの子の顔が好きだった。あの子の歌が好きだった。
問題があったとしたら、彼女達にそう言えなかったことだ。


ついに明日はレコ発ライブ。
気合いを入れねば。
だって、明日はデートみたいなもの。
好きな子を含めたみんなと遊びに行くなら、
楽しいだけですむんだけれども、
言ってみればこれは一対一。
彼女を楽しませれば好かれるかもしれないし、
ボロを出したら嫌われるかもしれない。怖いがやるしかない。
とことん好かれたいもの。