幻燈日記帳

認める・認めない

友人の家に遊びに来ている。
友人の家に遊びに来ている。
酒は飲まないし、バカ騒ぎもしない。
なんていう健全な夜。


「この世界がもし嘘でも騙されたいさ」
と、彼はスピーカーの中で歌っている。
僕はどうしたらいいか、分からなくなっている。
バックで流れている映像は4年前の美術部の映像。
あの頃は僕がまさか18歳になるとは。
あの頃は僕がまさか音大生になるとは。


部屋ではキリンジ「癇癪と色気」。
僕のiPodテレビデオに接続して、
昔の美術部の映像を見ながら聴いている。
映像もとても面白い。
僕がまだ正式な部員ではなかった頃。
春合宿の映像で、
美術館に行ったつもりが休刊日で、
もんじゃ食った後にラーメン食って、
銀座行った、というすばらしい内容。


受験は人をダメにするらしい。
あんなプレッシャー与えられて、
受験前と同じで居れるほうが可笑しいかもな、と思った。
そして、受験なんぞに折れた僕は、
なんてアホくさい人間なんだ、とも。


それじゃ、生きて逢いましょう。