幻燈日記帳

認める・認めない

あぜ道



多分僕は18歳で、くだらないウソばかりをついている。
誰の声も聞かないふりをして丁寧に道を選んでいる。
という風に勘違いをし続けて、死ぬ。場所はローマだ。
ふたつめの僕はファッションモデルになる。
死因は薬物による嘔吐で吐瀉物を喉につまらせて窒息して死ぬ。
みっつめの僕は映画俳優になって寂しくて死ぬ。
よっつめの僕は宗教家になってヤクザにピストルで撃たれて死ぬ。


部屋が汚い。
ああ、免許の勉強がなんでだか出来ない。
この勉強を乗り越えたら運転してもいいのに。どうしてだろう。


夜が僕を犯す。
靴音が君には聴こえるか。
タバコの吸い殻が君には見えるか。
俺は僕のことをちゃんと見ているのか。
僕は俺のことをちゃんと見ているのか。
うるせえ、黙ってくれ。キスしてくれ。


さっき買ったスライのスタンド、というアルバムを聴いたら、
不意にスピッツが聴きたくなった。
草野マサムネは天才なのだろうか。
もう解らない。