バックシートに深く、お前をうずめて。
おお、ダーリング。どうぞ火をつけて。
そう歌ったのはRCサクセション、
「ハイウェイのお月様」という曲で。
「ビート・ポップス」というアルバムに収められたナンバー。
僕は夏を取り戻そうとして、
急いで時計を戻したのだが、
どうやらそれは意味がないようだ。
ジョギング?で、11分ずっと走りっぱなしだった。
僕としては快挙である。
92キロもある巨体を揺らし、よく走ったなあ。と。
ギターの弦が切れた。
最初は3弦だけで、それがどうした。
と弾き狂っていると、今度は2弦が切れた。
それでも弾いたが、ガットギターに持ち替えた。
長谷川きよしさんの曲を歌ってみたりする。
音楽は、いい。
きみならこの言葉をどう捕らえる。
音楽は、良い。なのか。
音楽は、もういい。なのか。
それはどっちもだ
ああ、音楽なんてものがなかったら、
僕は今頃、順当にエロゲーマーになっていただろう。
きっと人間が死ぬくらい当たり前のようにそうなっていただろう。
もちろん、親のスネをこれでもかというくらいかじるのだ。
いわゆる、ニートってやつだ。
ああ、どうして音楽だなんていばらの道に来てしまったのだろうか。
どうして僕はいまはっぴいえんどを聴いてしまったのだろうか。
どうして僕は童貞としてうまれてきてしまったのだろうか。
どうしてもっと総てに於いて緊張感を持てないのだろうか。
あの汚くなった靴をあの娘はひとりで買ったのだろうか。
この汚くなった心を僕はだれから買ったのだろうか。
ああ。涙が、涙が、とまりません。