幻燈日記帳

認める・認めない

ル・ル



時計の針はどうだ。
君は恋をしているか。
誰の声を頼りにしてる?
それは僕かい。
それとも僕以外の誰かかい。
ああ、そんなこと聴きたくもない。
なんて下世話な話しなんだ。
僕をこんな世界に呼んだのは誰だ。
それは他でもなく僕自身なのだろう。
例えば君があの大好きなうたを口ずさむ瞬間。
例えば僕があの大好きなあの子を考える瞬間。
例えば君があの大好きなチョコレートをむさぼる瞬間。
例えば僕があの大好きなチョコレートをほおばる瞬間。


部屋には多くの衣類が脱ぎ散らかしてある。
私の為の音楽など存在していないのかもしれない。
多くの人がそう気づき始めているんだと思う。
僕の持っているガットギターからは、
スウィートなコード進行が。
そして僕の持っている喉からは、
スゥィートなメロディ。
さらに僕の持っている脳みそからは、
キューティクルなリリック。
おお、お前さんに聴こえるかい。
僕たちは漫画のように滑らかに愛し合わなければならないんだ。