幻燈日記帳

認める・認めない

ビアンキ



 六月になってしまった。ガラスの仮面をまた読み出してしまった。10冊だけ枕元に置いてある。昔は1日に3冊読めたけど、ちょっとパワーダウンしているのか1日2冊いかないくらいで手が止まってしまう。


 音楽を貪欲に取り込んでいくように、漫画も貪欲に取り込んでいる。音楽は新しいものはほとんど聴いていないのだけれども、漫画はほとんどが新刊で読んでいる。音楽は過去のものに固執しているのに、漫画は現在でなければならないのか。自分でもよくわからない。


 バイトと音楽の両立を、と叫ばれる現在、そう言われると音楽なんて、と思ってしまう。バイトが優先だ、と考えたいのだけれども、バイトで稼いだ金がどこへ消えるか、といえば、悲しいかな、それは音楽になってしまうのだ。今月もレコード屋にふらっといけば欲しいレコードが多くあるに違いない。


 大学1年生の夏休みに、友人先輩の3人で免許合宿に行った。暇を持て余してエロ漫画の雑誌を大量に買い込んで読んでいたときに、こいつは面白い、と思っていた、犬という漫画家の「ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン」という漫画が新装版で出ていたので先日買ったのだけれども、びっくりするくらい面白くなかった。エロいけど面白くなかった。当時出た単行本も買っていたけどあれも確かすぐ売ってしまっていたのを忘れていた。免許合宿というのは怖いものだ。レコーディングはだんだん面倒くさくなって来ています。