幻燈日記帳

認める・認めない

おみやげ



 すきすきスウィッチを聴いたのは、去年の頭だった。大好きなあのバンド、このバンドをはじめて聴いた時と同じ、あの感じで頭を殴られてしまったのだからもう大変。ところがいろんな偶然が、素晴らしい偶然が重なって、再発にまで関わらせてもらった。これは本当にスピード出世だ。yes,mama ok?のCEOを再発するのに好きになってから8年くらいかかったけれども、すきすきスウィッチは好きになって一年で再発の手伝いができた。
 スカートの「エス・オー・エス」というレコードの発売日は「忘れてもいいよ」と「実験の夜、発見の朝」の再発される日と同じ日、ということで12月15日発売ということにした。そして12月19日のライブではすきすきスウィッチの「スイッチ」をステージで演奏した。結局、発売は二度延期になって先日やっとリリースされた。
 偶然はいくつも重なるとなにになるのだろうか。ある時電話が鳴って、ライブでpop鈴木さんと演奏することになった。popさんはかつて絶望の友というバンドでドラムを叩いていた。絶望の友というのはどういうバンドなのかというと、すきすきスウィッチの佐藤幸雄が音楽活動から足を洗うまで組んでいたバンドなのだ。再発の資料として渡された音源の中に絶望の友が唯一残したというデモテープがあった。すきすきスウィッチの頃とは少し違って短調の曲も歌う佐藤幸雄の歌声は新鮮だった。元さかなでもなく、現DAVID BOWIE達でもなく、絶望の友というバンドをやっていたpopさんと一緒にライブをやったのです。それが、これもなにかの偶然で、延期されていたすきすきスウィッチの再発売日、2月9日だったのです。そりゃあ、佐藤幸雄さんに一方的な尊敬の念を込めて、演奏するしかないでしょう。というわけで以下のようなセットリストで演奏しました。


 スカート live at DV Fes / 幡ヶ谷forestlimit
1.魔女
2.花をもって
3.スミレとヘルメット
4.きみのことすきじゃないんじゃない(絶望の友・カバー)
5.S.F.
6.だれかれ
7.ねじ
8.天国(すきすきスウィッチ・カバー)
9.スウィッチ
10.3と33
11.月の器
12.おみやげ(すきすきスウィッチ・カバー)
澤部渡:ギター,ヴォーカル
pop鈴木:ドラム,コーラス


 明日もライブがありますが、なんと全部で14曲演奏します。高円寺無力無善寺でやります。17:30open 18:00startです。チケット代無料、ドリンク代500円のみご負担下さい。「マイ・ブラッディー・バレンタイン(2日前)」共演は:なかよし学級、CANBAN MUSUME、POPDEATHの3組。なにやらフレッシュな顔ぶれで楽しそうだよ!!!スカートの編成は佐藤優介(from カメラ=万年筆)熊谷耕自(昆虫キッズマネージャー)とぼくです。