幻燈日記帳

認める・認めない

音楽について



音楽についてよく考えるのは、
自分がどういうのが好きか、というのが言えない、
というのがとても不便だな、と感じる、ということ。
強いて言うならXTCとか好きだしニューウェーブだろうか、
と考えるのだけれども、キュアーとかスリッツとか聴いた事ない。
ジャズは好きだけど、チェット・ベイカーとか、ブロッサム・ディアリーとかで、
カインド・オブ・ブルーすら聴いた事ない。
果たしてキュアーやスリッツ聴いていない人間が、
ニューウェーブ好きと言えるだろうか。
マイルスはゲット・アップ・ウィズ・イットしか聴いていない人間が、
ジャズを好きだと言えるのでしょうか。
僕は学生の頃、他の学生を「あいつはあのレコードも聴いていないで、
わかったような顔しやがってちくしょうファックだ」と、
何度も思っていたのですが、そのジレンマに苛まれていました。
意識的に取捨選択をしての結果だから仕方のないことかもしれません。
以前、お前は考え過ぎだと恋人に言われましたし、
「森羅万象何事にも素直な興味を持つ事が通の道への近道なのです」
という遠藤賢司さんの言葉もあります。
僕は知らない間、ずっと昔に頭が固くなっていたのでしょう。
そして今後もそれは変わらない気がする。
僕は硬派でいたいです。長々と書きましたが、
なにが言いたかったかというと、
もうなんかやけくそでサマーオブラブの客層が、
意外とチャラくてびっくりした、という話です。