幻燈日記帳

認める・認めない

薔薇がなくちゃ生きていけない



ムーンライダーズの話をしなければならない。


でもどこからどう話したらいいのかわからない。
どうしてムーンライダーズにたどり着いたのか。
それを知りたくて自分の昔の日記を読みあさったのだけど、
思っていたのと違っていて驚いている。
はちみつぱい→ファースト→ドントラの順で聴いて、
ドントラがよすぎて他のレコード買ったと思ってたけど、
日記を読み返した今なら思い出せる。
最初に池袋のレコファンで「カメラ=万年筆」のLPを買ったんだった。
そしてその直後ドントラ借りて、
そこから図書館で「モロンズ」借りたり、
LPでオリジナルアルバムを揃えていったんだった。
その途中で一時期ドントラしか聴かない時期があったんだった。
そこから余計にのめり込んでいっただけだった。
その頃は「やっと人に言っても誰それって言われないミュージシャンが出来た」
と喜んでいたのだけど、結局現状はあんまり変わっていないように思える。


最初に見に行ったムーンライダーズのライブは2007年末クアトロ。
クアトロでライダーズなんてみられるんだ!とどきどきしていたら、
始まったのはとても重厚なアレンジの「さよならは夜明けの夢に」で。
ドラムを叩いただけで「酔いどれだ!!」と思えるほど、いいライブだった。
調子がいいとカウントだけで次の曲かわかる時があるのは特殊能力なんだろうか。


で、翌年佐藤優介が大学に入ってきて、
はじめて同年代でライダーズの話ができるようになった。
鬱々としていた学園生活もここで少し変わった。
あれほど辛かった日々、小田急線に乗って、
「このまま小田原まで行って24時間砂を食べたい」と考えたりもしました。
楽しくないことも、楽しいことも、ライダーズがなかったら、
とか考えるのがマニアの悪くて、気持ち悪いところ。
素晴らしい音楽をいくつも聴かせてくれた、という、
それだけだって、いいじゃないか!
自分の思い出なんかどうだっていいんだ!
3、4年アルバム出さなくても全然問題ないから、
全員60になったらまたライブやって欲しいなあ。