幻燈日記帳

認める・認めない

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佐藤優介はそれまでの僕の学園生活を一変させた男だ。
大学1年、2年と友達がほとんど居なかった。
音楽の話が同世代で出来ない、というのがかなし過ぎて、
どうしても内向的になってしまっていたと思う。
あいつはあんな音楽も聴いていないのか、
だなんていいながら壁を見つめる日々、また日々。
あるとき新入生にYMOとライダーズが好きな男が居ると判明する。
だがそれまでの経験から「YMO好きっす!
ライディーン最高ですよね!」と言われるのを覚悟していたのだけれども、
iTunesロータスラブを聴いていて、
なんの合図もだしていないのに、
フィルインを二人して「ドッタタ、ドッタタ」と口ずさんだ。
この事実だけで僕の学園生活は変わっていったのだ。
音楽の話が出来る友人がひとり出来ると、
1,2年の頃、こいつは音楽を聴いてないから、と、
狭い心で見下していた人たちも、
音楽とは違う見方が出来ると遅ればせながら気づいた。
(しかし2年間見下し続けた罰なのか、
ひとりを除いて同級生は現在あまり連絡をくれない)
で、その佐藤優介はスカートで鍵盤を弾いてもらったりしているんだけど、
彼が彼の同級生、佐藤望とやっているバンド、
「カメラ=万年筆」がファーストアルバムをリリースしました。
その名も「coup d'etat」
僕もいくつか手伝っていまして、
イラストカードは僕のpixivのお気に入りのようなものになっています。
内容はもちろん素晴らしいです。パッケージの佇まいも素晴らしい。
つまりは最高、ということです。
http://www.youtube.com/watch?v=MCd8VOl6tMI