幻燈日記帳

認める・認めない

沈む思い



夕食を囲む母と私の食卓、今夜は鍋だ。
適当によそってもうひとすくい、なんてしていたら椎茸にちいさい青虫だ。
ぐらぐらに煮立っていた鍋の中にちいさい青虫だ。
母と目を合わせるも完全に固まる私。さあどうしよう。
私がもし気の大きな青年だったら、
「なに虫なんか入れてんだババア、10万よこせ」
で解決するのだが、
「いやーやっぱり野菜ですからね〜こういうこともあるよね〜あはは〜」
と探りを入れてみたら「でもやっぱり食べたくない気持ちはわかる。
私は食うけど」と返されたので鍋は遠慮して袋ラーメンにシフトチェンジ。
卵がなかったので買いにいく途中、霧に煙るわが町を自転車で走った。
自分のふがいなさを呪う。これが山男だったらきっと気にせず食べていただろう。
でもぼくは板橋は高島平というおまけで23区に入れてもらっているような場所に生まれ育った。
今日ほど豪快な山男に憧れる日はない。何故だか急激なブルーが私を包む。
外気に触れて落ち着きを取り戻し、煮立った白湯に乾麺を投入するのであった。


夜はビリー・ワイルダーの「情婦」を見た。
鳥肌が立つような緊張感とその緩和。
もっとワイルダーの映画が見たい。


コミティアどうしよう!せっかく壁サークルなので新作作りたい!
日課のランニング中にその想いが急に強くなった。
新しい曲は多分書けないけど、昔の曲をちゃんと録音することならきっと出来る。
あと10日でどこまで出来るかわかりませんが、がんばってみようと思っています。