幻燈日記帳

認める・認めない

郵便屋さん



朝、起きる。
昼飯、食う。
作業、する。
録音、する。
今、布団。
という訳で日記に書くようなことが起きない一日でした。
最近読んだり聴いたりしたものをいくつか書きます。
ceroのセカンドは正直ビビりました。
ツチカさんが言っていたんだけど、かわいいアルバムだ。
普通あれだけ管とか入れたら整合されるイメージがあるんだけど、
散らかりながらも、愛嬌のある音像になっていて本当に驚いた。
一番好きなのは「船上パーティー」という曲。
間奏のいかにもラインにディストーションかけた風味のギターソロ、
それが明けると木管楽器金管楽器のやりあい。
そして最終的にはジプシーになだれ込んでいく。
まるで岡村靖幸が得意としたような惜しみないアイデアのつぎ込み方で、
とても衝撃的でした。


キリンジの9thアルバム『SUPER VIEW』は傑作です。
傑作なのには違いないのですが、
「荊にくちづけを」「今日の歌」で使われている、
シンセストリングスの音色にむちゃくちゃ違和感。
冨田ラボさんのもとを離れてからは、
こういうことしない、と思っていたので本当に驚いた。
で、また「荊にくちづけを」には高樹さんの名前はクレジットされていないし、
妙に調子良さそうなヴォーカルはキュート。
前作から兄と弟の作風の差が顕著になっていたが、
今回はそれをさらに押し進めている感じは不思議としない。
前作に収録された「セレーネのセレナーデ」「小さなおとなたち」は、
堀込高樹のソングライティング史上でも最高の楽曲だと私は思う。
あまりにも良すぎて、高尚すぎて、気合いを入れて聴くことが多かった。
早春、TREKKING SONGは肩肘張らなくて聴けるので、たのしい。


小路啓之さんの「ごっこ」3巻もよかった。
1,2巻出てた段階で友人に勧めてもらったのですが、完結の三巻。
思うところもあるけど、そういうのも委ねたくなっちゃうスピード感でかっさらう。
2回くらい読み返してしまいました。