幻燈日記帳

認める・認めない

三代目モダンボーイ襲名



ここ数日で印象深い思い出をいくつか挙げていきます。


・京都ナノボロフェスタ出演
 京都で弾き語りをやるのは6月以来。前回エレキで今回はアコギを持っていった。熱が入るとかならず右手中指を負傷してギグが終わる。ライヴはうまくいったが、その場で思いついて演奏をはじめた(((さらうんど)))の"Neon Tetra"セルフカバーでサビのコード忘れて撃沈。これはかなり悔やまれる。odd eyesのシュウトくん、Homecomingsの福富くんと仲良くなれたのがうれしかった。来月も京都に行きます。次はメトロでバンド編成だよ。(((さらうんど)))のレコ発だよ。お近くの方は是非。


・と、ここまで書いて
これじゃなんか、書いていて味気ない、と気がついてしまった。
やはり日記は日記だ。日記らしく行こうじゃないか。
ライヴを終え、なぜかヘトヘトになっている私。
それもそのはず。入り時間が11時に設定されていて、
「無理だったら本番の90分前着でお願いします」と書いてあって、
「うーん、でも7時の新幹線乗れば無理な話ではないよなー」
となり、眠い目をこすって新幹線に乗って11時前にnanoについたはよかったんだけど、
弾き語りだしセットリストとかないし、弾き語りだからセット図も必要なかった。
ただただ早い時間についてしまったことへの後悔がまだ人の少ない楽屋に渦巻いていたのだった。
その日の晩はJETSETの方の家に泊めていただいた。
前回、京都に来たときもお世話になった家で、
いかにも京都らしい路地を抜けていくのがとても気分がいい。
通された部屋は前回とは違い、レコードが敷き詰められた部屋だった。
漫画も数冊あり「おっ、あかとき星レジデンツ!」といちいち反応してしまった。
ちょっとレコードについて話をしたりして、
あんなに眠かったはずなのにこういうときはしゃきっと目が覚めた。
朝、時計を見るともう13時をまわっていた。それはもう朝ではない。
だが、よく眠ったためか、気分はとても軽く、
レコード屋をいくつかまわった。
10万tレコードではHomecomingsの福富君と再開。
そういえば前回来た時にシュウトくんにも、
10万tレコードとJETSETで目撃されていたらしい。
前回来たときとは違い、荷物を送らなかったので、
あまり本気で買えなかったのがくやしいけど、
おや、これは…というレコードと出逢えたのでとてもいい気分です。
スタートが13時とかなり遅かったせいか、とにかく時間が経つのが早い。
恋人が靴を買いたい、というのでABCマートへ。
なぜここで買うんだ、とも思ったが、恋人の家族には、
旅行するたび散髪して帰ってくる弟も居たりする。そういう血筋なのかもしれない。
ふむふむ、と店内を見渡していると、サイズが少ないから、
という理由で安くなっている靴のサイズがちょうど僕のサイズと合った。
試着してみると結構良さそうだったのでつい買ってしまった。
荷物はどんどん重くなる一方だ。
雨が降ったりして過ごしやすい気候の街並。
アーケードをくぐったりするたびに気持ちが穏やかになる。
歩いているだけなのにまるで踊っているような。
この街に来月もこれると思うと、とても楽しみです。


京都から帰ってきて抜け殻のような日々、
返すべきメールの返信も忘れてしまうような数日が過ぎ、
昨日は「エス・オー・エス」4刷の入稿を行ってきた。
秋葉原へ向かうので自宅から自転車に乗り、吉祥寺を目指す。
日陰はすずしかったし、自転車で風を感じるので暑くはなかったのだが、
ひとたび信号待ちで日光に晒されるとまだまだ夏だな、と感じた。
電車の中で小説を読んだんだけどなぜか、
気持ちと集中力がついていかなくて、
3ページと先に進まず鞄にしまいこんでしまった。ごめんよヴィアン。
眠ることも出来ず、流れていく風景を憎んでいると、
電車は秋葉原へ着き、昭和通り口へ。
こっち側は電気街とはまた違った猥雑さがあって嫌いになれない。
データの入稿を無事すませ(9月中頃には店頭に並ぶと思います)、
新宿で本を買い、ディスクユニオンでレコードを見た。
ダンカン・ブラウンという人のレコードが、18000円で売られていた。
ちょ、ちょ、ちょきんを切り崩せば…買えないことはないが…
買ったら買ったで地獄が僕を待っている。ので諦めた。
諦めてebayを見てみると安いのだと100$しなかった。
これは諦めて正解だったかもしれない。
ユニオンアクセサリー館でCDをパッケージするのに必要なビニールを買い込み、
新宿でのお買い物は終了というわけ。
レコードもやっぱり何枚か買ってしまった。


今日は部屋の掃除をして、疲れてしまった時に、
休憩と称してWiiマリオカートをやってたら、
知り合いから電話がかかってきた。
少し落ち込むけど夢のある話で、
果たして僕はこの事実をどうやって飲み込めるだろうか。
電話が終わるとレースの途中だったが電源を落とし、
部屋からガットギターを持ってきてボロンポロンと弾いてみる。
理想はかなり高くなってしまった。
僕の作家としてのピークは「ともす灯やどす灯」だ。
でもそれは「ウーリッツァー」のときも「スミレとヘルメット」のときも、
「魔女」のときも「花をもって」のときも「ゴウスツ」のときも、
「ストーリー」のときも思ってきたことなので、
もしかしたら次があるかもしれない。
いや「さかさまとガラクタ」変な曲だけどいい曲なのでそこピークかも。
ともかくなんとかその次を捕まえたい、といま、必死になっている。
次にレコードを出すならミニアルバムだ、という構想だけが、
私のみぞおちに重くパンチを入れるのだ。
ギターを持っても「悪くはない」というスケッチが山積みになるだけだった。
部屋の片付けはここで止まってしまい、
かろうじてIKEAで買った机が部屋に鎮座しただけでおしまい。
これから数日波のように押し寄せる締切に飲み込まれないようにするので必死だ。