幻燈日記帳

認める・認めない

月の足跡に枯れた麦が沈み



夜通し、居間で歌詞を書いていた。
その日買ったジゼル・アランの新刊を読み、
こういうテーマにしよう、なんてあれこれ考えた。
ペンを走らせると意外と早くあがった。
タイトルはこれにしよう、というのがすぐ思いついたので、
そこから省略や補填を繰り返しなんとかできあがった。
(現在録音している曲は10/20開催のコミティアにて販売する予定です。
その前日のジオラマミュージックフェアでも販売します…)
歌詞ができあがったので、他の曲のタイトルも考えていた。
最終的に「サイダーの庭」というタイトルがついたんだけど、
そのタイトルに行き着く方が時間がかかってしまった。
歌詞には「あの夏のソーダが」という風にソーダが出てくるんだけど、
サイダーは出てこない。でも「ソーダの庭」では少し味気ない。
「炭酸はどうですか?」と同居人に訊かれたが、
ひらがなだったらいいんだけどどうしても炭酸という漢字がゴツい。
ソーダの庭園」なら格好は少しつくのだけど大げさになってしまう。
歌詞の上ではソーダだけど、それはもう広義のものだということにして、
(本当は自分が納得いくような裏設定を設けてあるけど、
書くのは野暮ったいし、裏設定があるっていうのも野暮ったい)
最終的に「サイダーの庭」というタイトルに落ち着いた。
途中、高校の同級生から電話があったりしたので、
布団に入った頃には6時を過ぎていた。
目覚ましが鳴る前に目が覚めた。今日はTJNYのリハーサル。
tumblrを見ているとアラームの「そして、神戸」が流れ出した。
ぼんやりしていたらまた遅刻だ。30分ほど遅刻してついたら、
まだスタジオにはたまきくんしか居なかった。
こいつは由々しき事態だ。少し反省して練習が開始する。
だんだんと人も集まり、新曲を中心に合せていく。
先日のTJNY作曲会議でひねり出したパーティーチューンは、
大臣の歌詞が乗っかって最高のものになった。
金子朝一はあまり高い音域が出せないので、
キーを下げるかどうか迷っていたとき、
「俺たちが朝一に合わせるか、朝一が(頑張って、
高い音域も出せるように)変わるか」と唐木さんが言ったとき、
朝一が「俺が…変わる…?」と少年漫画のようなセリフを吐いたのが最高だった。
結局我々が朝一に合わせ、キーを全音下げた。
4時間+1時間のリハーサルは大変疲れました。
明日はCOMITIA音源のレコーディング、夜は別件のレコーディングです。