幻燈日記帳

認める・認めない

COMITIA 106について



また歌詞が載せられなかったのでこちらに書きます。


1. サイダーの庭


足音が重なり始めてるが
まだその続きをつかみきれない
でもどうだろう 軽やかな気持ち


ここから先が深い森ならば
なにを隠せば さまになるのか
でもどうかな 悲しみも大事な要素さ


受話器から溢れ落ちる 誰もいない毎日
近づいては遠くなる
あの夏のソーダよ!守ってくれよ


さあ 戻ろう 
鏡の中で君を探してるんだ ヒントもなく
もう時間だ 帰ろう
瞳の中でフィルムがまわりだしたら
焼きつけて ほしいんだ


とびっきりの憂鬱が彩る影の外で
氷が溶けてしまって
あの夏のソーダが 薄まってゆくよ


さあ 戻ろう
鏡の中の君を連れ出したいよ ヒントはどこ
でも時間だ 帰ろう
瞳の中のフィルムが途切れそうなら
呼び出して ほしいんだ


2. グッドバイ


散らばったあかりをひとつに束ねたい
いろんなこと 考えるんだけども
どうしてだ うまくいかないのは


おかしなことをいってしまったね
これ以上黙ってたら少し不自然か
どうしてだ うまくやれないのは


もう やめようよ こんな暗い歌
耳を傾けるだけ無駄さ
朝はまだ来ないけれども
このまま眠ってしまえたら
まるで銀紙のような 月が


もう 帰ろうよ こんな古い歌
今日のことずっと忘れない
寂しい声で誰か呼んでるよ


星でかたどった思いがこれか?
新しい知識がまちを汚しても
どうしたら 笑ってられるかな


散らばったあかりをひとつに束ねたら
いろんなこと 追いつかなくなるのか?
どうしたら 元に戻るのかな
どうしてだ うまくやれないのは


ラララ


3. はなればなれ


何もなかったことにできればいいのに
今夜の星たちはまだ まるで 
告げ口みたいでどこか据わりが悪くて
温めたシチューが冷め始める


扉の向こう側は君じゃないんだ
とぎれとぎれ繋いでゆく


オイルが切れてすぐに駆け出せないんだ
(誰か!)
話がしたい なあ マフラー
傍にあったはずだ 風が強いな
このままじゃぼくらまるで ああ ああ ああ


4. サン


どれだけ話しても君に追いつけない気がしているんだ
過ぎてしまったらもう変わらずにうたえないもんかな
長い階段で待ってるときはすこしだけ寂しい


1974年、1967年、2000年
1995年、1986年、2001年


どれだけ歩いても誰ともあえない気がしてるんだ
小舟のような町 いつかは君に電話をかけるんだ
恥ずかしいはなし しゃべってるときは すこしだけ寂しい


1964年、1997年、2000年
1984年、1968年、2003年
1919年、1981年、2006年


5. すみか


さらさらな紙のうえ まとまらない想いに
指を這わせたら 寄り添う幻から あの日が漏れる


変わってしまうだなんて 僕には荷が重いな
後悔の束を 抱えて歩けば また街が歪むよ


たどるんだ 確かめて
星屑のすみか 照らせよ
君の声が まだ溶けない
道さえ僕のため 十字を切った


不安も不在も ポケットに隠せたら
すぐ朝になる


たどれたら 確かならば
少しは近づけそうかな
僕の声に とてもよく似ている
拙い文字が積み上がる


さらさらな紙のうえ