幻燈日記帳

認める・認めない

街にはまだ五月の雨が



また宵っ張りになってしまった。
時計の針は何度見つめても4時を指している。
目覚ましを10時にかけて眠ったつもりだったのだが、
目が覚めたのは10時半だった。
ヤバい!となるほどの寝坊でもなく、
ぼんやりとした気持ちでいたので待ち合わせに遅刻してしまった。
下北沢でリハーサル。ギターだけ背負って自転車→電車とのりついだ。
本も漫画もないとどうしても手持ち無沙汰になってしまう。
もう少し退屈をうまく遊べる大人になれたらよかったのに。
下北沢で降りた。はじめて入るスタジオだ。
と思ったらはじめてではなかったのだろうか。
何かで来た事がある気がするんだけどどうも思い出せない。
廊下を歩くと6部屋あるスタジオのドアは土曜日の昼間だというのに、
ひとつを除いてすべて空いていた。
ベースの音漏れを頼りに重い防音扉をあけた。
某バンドのライヴにゲスト参加するので、今日はそのための練習。
普段とは違う顔ぶれで音を合せて確認する。
パートを交代したりととても楽しかった。本番が楽しみ。
帰りにレコ屋によって曽我部さんの新譜をLPで買った。
スピッツの惑星のかけらのLPも中古で割と安い値段で見つけたのでそちらも。
それだけで電車に乗って吉祥寺に戻った。
ココナッツディスクに顔を出す。
「はらいそ」が帯付き、歌詞カード無しで1200円で売られていた。
いくら歌詞カードがないからって特価すぎるでしょう!購入。
他にも筒美京平さんが多くの曲を書いた沖田浩之さんのファーストなど。
矢島さんと話していたら久しぶりに悪澤部が顔を出して、
大いに困惑させてしまった。
あと一歩で東京インディー裁判にかけられるところだった。あぶないあぶない。
今にも降り出しそうな空だったが結局降られなかった。
家に帰って作業を始める。なかなかうまくいかない。
昨日頭に描いていたはずの設計図はすっかりカビだらけになって、
畳まれていた紙を開く事すらできなくなっていた。
新しく図面を頭のなかで引いてゆく。
全体のイメージは覚えているので、こういうひっかかりがあって、
なんていうのを音を聴きながら手を動かしていく。
佐藤優介の真似をして親指で弾いて録音をした。
これが結構難しく、ソリッドアフロのライヴを観に行きたかったけど、
断念して作業を続行させた。
かなり時間をかけてようやく納得のいくものが出来た頃には日付が変わっていた。
むにゃむにゃいいながら自分の描いていた音像にするだけして作業は終わり。
途中眠ってしまったりしていたので今の時間になってしまった、という訳でした。