幻燈日記帳

認める・認めない

ミッドナイト・スポーツ



CHAGE and ASKAの1991年のドキュメンタリー映像を見ていたら眠ってしまっていた。
NHKが制作したものなんだけど、半分ぐらいは音楽で、
当時の構成としては気持ちはわかるんだけどそうじゃないんだなあ、
だなんて思ってしまった。贅沢な時代を感じた)
目が覚めて時計を見ると5時手前。急いで家を出る支度をして家を出た。
雨が降りそうだな、なんて思っていたけど、降られることなく吉祥寺に着いた。
自転車を駐輪場に停め、改札を抜け、電車に乗り込んだ。
昨日買った川原泉さんの漫画を少し少し読み進めていく。
やっぱり好きな漫画だった。まだうまく説明はできないのだけれども…
開演時間の18時を過ぎて渋谷に着いた。
狭い通りを抜けてクラブクアトロへ。今日は川本真琴さんのステージを見にいく。
エレベーターでエントランスに向かう。
エレベーターの中ではなにやら業界風の男性2人組が、
「XXちゃんすごいよ。CMの依頼とか締切の4日前とかにくるんだ」と話していた。
関係者受付を済ませる。上の階からはLOVE & LUNAが聴こえていた。
階段を上って防音扉を開けるとそこにはすごい人、人、人。
新曲を続けて2曲演奏したと思う。音楽の世界へようこそから数曲続いて、
セッティングのあと、ぼそっと川本さんが「スカートのストーリーを」
と言って演奏をはじめた。
オリジナルにはない短い前奏が加えられ、
僕だと力で押し進めてしまうようなところを、柔らかく演奏していた。
なによりうれしかったのは、この曲を原曲キーで唄ってくれたということ。
僕が川本真琴さんを聴いたのはミュージックステーションがはじめてだったと思う。
「愛の才能」という曲をうたっていて、
当時の僕がなんてカッコいい曲だ、と衝撃を受けていた。
「DNA」が出たときにやっぱりMステで聴いてカッコいい、と思い、
そこでDNAにいかず、愛の才能をレンタルした。
小泉今日子さんの「オトコノコオンナノコ」と小沢健二さんの「夢が夢なら」、
あとなにかもう一枚借りたんだけどそれは思い出せなかった。
96年の事なので小学校3,4年生だった訳か。
カセットにダビングして本当によく聴いた。
「明日の一限までには何度もキスしようよ」の、
一限という言葉の意味が分からず母に訊いたが、わからない、
と返されたこともよく覚えている。
その後リリースされたアルバムを買ってもらったが、
10歳の少年には「10分前」の刺激が強すぎてしばらく封印してしまった。
高校になって2ndを買ったりして、こんなにカッコよかったか、と、
12cmシングルを熱心に集めたりしたのも懐かしい。
その過程で岡村靖幸さんの良さがわかるようになり、
高校の担任に借りて、夢中になった。
(中学生の頃にフリッパーズギターとかと一緒に、
「家庭教師」を学校の近くのゲオでレンタルしたことがあったのだけれども、
さすがに早すぎたのか、MDにダビングすらしないでフリッパーズばかり聴いた)
僕の根幹にはブラック・ミュージックがある。
スティーヴィー・ワンダーとプリンス。
ティーヴィーは自発的に聞き出したが、
プリンスはジョジョが好きだった母が幼稚園に迎えにきたときの車内で、
よくパープルレインやパレード、ラヴセクシーや、
ダイアモンド・アンド・パールズをかけていた。
ブラックミュージックマニアというほど聴いていないけれども、
ティーヴィーやプリンスを聴いていた幼少時代と、
岡村靖幸さんに夢中になるハイティーンを結んだミッシングリンクが、
その中間の頃に(それも無意識に嗅ぎ取り)聴いていた、愛の才能だったと思うと、
なんだか誇らしい気持ちになった。
脱線してしまったが、その川本さんが僕の作った曲を歌っている。
満員のクアトロで。歌っているんだ。
何故かガラスの仮面北島マヤの母親が、
娘の活躍をしって新幹線で泣くシーンを思い出した。
思い出しただけなのでそんなシーンなかったかもしれない。
マヤの活躍を聞いて、「そうですか、そうですか、ありがとうございます。」
みたいなことを言ったと思うんだけど、その心境に近いというか。
「ストーリー」はやっぱり自分の中では記念碑的な作品です。
あのコード進行、メロディ、歌詞、
レコードに限って言えば、あの演奏、どれを取っても得難い。
いつまで経っても風化しない強度のある曲だと僕自身は考えていて、
それを友人は自惚れだとか、まーた始まったと言うのですが、
それくらい自信のある曲なんです。
だからほめられるとやっぱりうれしいし、
ましてやこうやってセットリストに組み込んでもらえるなんていうのは感激な訳です。
で、ストーリーのあとに演奏したのが「息抜きしようよ」だし、
さらにその次は本当に大好きな「first flight night」!!
2ndからの曲は「ギミーシェルター」だけだったけど、
その分「早退」や「やきそばパン」も飛び出して大満足の2時間でした。
終演後、社交界のようにまぶしく見え(ただけ。卑屈な人間性がここで顔を出す!)る、
中心からはなれ、金野さんと金子山さんで少し話した。
クアトロを出るととても寒い。急に冷え込んだ。
出てすぐのラーメン屋にどついたるねんのコーチジャケットを着てる青年が並んでいた。
恋人らしき女性と一緒で、心の奥で幸せになってくれ、と願いその場を去った。
最近金野さんとサイゼリア行ってないなー。
帰りにひとりジャンクな食事をすすっている時に思い出した。
電車を待つ列に並ぶ。座れないかな、と思っていたら座れた。
手にはお土産のドーナツをぶら下げていたので、立っていたら本読み辛いな、
と思っていたのでこんな単純なことでもうれしかった。
座席にどかんと腰を下ろし、鞄の中から文庫本を取り出す。
ジャンクな食事が悪かったのか、些細な電車の揺れが気になり、
少し酔ってしまった。本を閉じ、目を閉じてやりすごし、
それでもときどき文庫に視線を落としたりしていたらあっという間に電車は終点に。
自転車に乗って家に帰った。
同居人と買ったばかりのパワプロを対戦で遊んだりしていたら、こんな時間。
ジャンクな食事は結構な量があったはずなのに、私の腹はすでに空腹を訴えている。
こんな時は眠ってしまうのが一番だ。明日は住所不定無職のライヴに参加します。