幻燈日記帳

認める・認めない

停滞しない夜



パワプロを同居人が買ったのでサクセスやったらむちゃくちゃハマってしまい、
数ヶ月間ひたすら選手を育てていて目が覚めたら2月の青空が部屋の外に広がっていた。
だが、これは感覚的な青空であり、私の部屋の窓はまだ障子で塞がれている。
飛行機の音やパソコンの冷たさなどからそれを判断したようだが、
天気予報は晴れのち曇り、きっとすべて気のせいだ。
冬のよく空気が澄んだ晴れの日は好きだが、
どうしても曇天の冬こそ自分の中での永遠のような気がする。
昨日はレコーディングだった。
明日発売のユースカに提供する曲のヴォーカルのレコーディング。
それと中学からの友人と久しぶりに逢う予定が入っていた。
昼に起きてもろもろ整理をして飯を食う時間もなく新宿のリハーサルスタジオで、
寺沢美遊akaみゆとと(from嫁入りランド)と作業を開始。
テイクを重ねながらここはもうちょっとこういう感じで、なんて話をしたりした。
みゆととから「ジョージィ・フェイムみたいなミックスにしたいですね」
と言われて(…えっ!いつの時代の!?)となっていたら、
ジョージィ・フェイムではなかったようで、
作業終わったあとメールで「フィル・スペクターでした!」とあった。
フしかあってない。
COMIC ZINで買い物していたら某レーベルのO原さんとばったり遭遇。
音楽関係者と逢うこともCOMIC ZINならでは。さすが紳士の社交場。
タワレコに寄ってシャムキャッツの新譜を買おうとしたら売り切れていた。
しかたがないので池袋店で取り置いてもらって少し遅刻して池袋。
タワレコに寄ってもちろん確保はして、
美術部の友人2人と僕は小学生の頃から付き合いのある友人1人の集まりに。
ボウリングなどをして再会を祝った。
現在はテレビ関係の仕事をしている背の高い美術部の友人Aとはよく逢うのだが、
もうひとりの美術部の友人Bは横浜に勤め先があり、
会うのはもうかれこれ4年振りくらいだ。
で、もうひとりの友人Cと会うのも4年振りぐらい。
将来に関する漠然とした不安を3/4が抱えていて、
顔や髪型が大人っぽくなったCは順当に社会人として経歴を重ねているように見えた。
年末に美術部の集まりがあったときにボウリングをやろうという話になったのだけど、
その時にいた女子がボウリングがドがつくほどの下手で、
普通だったらボウリングのコツを教えるイベントにシフトするんだろうけど、
「果たしてピンを倒した数が多い人間が本当に勝ちなのか」
という話になり、5本以上ピンを倒してはいけない、というルールが敷かれた。
6本以上倒すと倒した本数に応じて-1ポイント。
5ピンまでは通常加点される。だから9本倒すと-4点。
5本倒すのが一番点数が入るのだがこれがとても難しい。
本来だったら一番崇高とされるストライクは3点の加点。スペアは2点の加点。
ガーターを出すと一番のペナルティ-5点に設定して、
ガーターに逃げることができないようにした。
3投目は獲得ポイントが2倍になり9投目には3倍になるというゾーンが設けられ、
ゲーム性が向上。本来だったらピンを倒せば倒すほどいいのに、
その技術を一度否定することによって抑圧されることがとても気持ちいい。
倒せば倒すほど仲間たちは盛り上がるがそれは祝福の盛り上がりではない。
このゲームがアホほど面白く、また、5本倒すのがいかに難しいかがわかった。
気の合う仲間とならなにやったって楽しいんだろうけど、
年末にこのルールでやったのが楽しすぎたのでもう一回やったというわけだ。
6ピン倒してしまったがここでスペアを狙うよりも、

  • 1点でとどめて損切りしてしまった方がいいのか、とか考えるのも面白い。

変なことを思いつく友人が居る、というのは豊かなことだと思った。
ボウリングを終えてファミレスでそれぞれの近況を語らい、
みゆととが歌った膨大なデータを抱えて終電で帰宅。
リビングでどのテイクを使うか、というのを選び、
自分の歌の編集もして編曲をやってくれたもちろんくんに報告。
一仕事おわった開放感からパワプロに手が伸びた。
朝4時のぱっとしない頭でやったためろくな選手が出来なかった。
暖房で部屋を暖めて新宿で買った漫画を少しだけ読んで眠りについたのであった。