幻燈日記帳

認める・認めない

気高いハンサム



久しぶりに実家に帰ったのは、
この一週間納品の鬼になるため、実家の軽自動車を借りるためだった。
実家にまで仕事を持ち帰り、ひたすらタワー特典のポストカードを詰めていき、
JETSET特典のおしゃべりCDRのマスタリングも終わらせたった。
眠ったのは4時前、起きたのは8時過ぎ。午前着の荷物があるため早く出た。
環七を南下、BGMはもちろんCHAGE and ASKAを。
自宅についてしばらく経って荷物を受け取った。
HMVの特典ステッカーだったのだが、荷物をあけて一気に血の気が引いた。
やたらと画質が悪い。なんでだ、なんでだ、冷静になって、
業者のメールを確認してみると、なんとデザイナーの森さんから送られてきた、
サンプル画像のpdfを入稿してしまっていたことがわかった。
すぐにブリッジの新実さんに電話をかけて、
どうしよう!いつまでにあればいいでしょうか!と訊くと、
明後日の午前中までにあるならギリギリ対応出来る、とのことだった。
注文していた業者に最短最速でステッカーを仕上げてもらえるなら、
いつまででしょうか、と問い合わせると、明後日に届けることは可能だけれども、
時間指定が出来ない、とのことで断念。
他の業者を捜していると横浜の業者で即日納品してくれるところがあったので電話。
現状のデータ(他社のテンプレート)での取り合ってもらえるか、など、
いくつか無茶を言ったがどれもクリアー。出来上がりが素晴らしければもっといい。
それは明日解るので不安でもあり、楽しみでもあり。
そうこうしているうちにCDが届いた。
今回のスカートの新譜はデジパックなのだけど、組立は自分でやることにした。
事情というのがいろいろあるのだ。バルクで届き、それらをケースにはめていくという手法。
そして特典のインスト盤は不織布のケースに入って納品されるので、
そのままブリッジにズドンと持っていけばオッケー。
と思って段ボールをあけてみるとなんとインスト盤がケースに入ってない。
これはどういうことだろうか。すぐプレス会社に連絡をした。
返事を待つ間、2000枚もあるCDをいまから、
自分でケースに入れなければならないのか?
明日までに納品しないと危ないぞ、ヤバいな、なんて考えていたら、
プレス会社から返事が来た。
工場のミスだそうで即日回収、翌日納品を約束してくれた。
一体どうすればいいんだ、と頭が沸騰していたがなんとかなって安心した。
しばらくすると新実さんが家に来て作業を手伝ってくれた。
僕は主にCDを組立て、新実さんはタワレコ特典のポストカード組を。
4時間近くチャゲアスのブルーレイを見ながら作業して、
出来上がった300枚のCDを車に乗せてブリッジに納品。
昼間の運に見放されかけた出来事を反芻して、安全運転を心がけた。
へろへろになって家に帰り、共用スペースで仮眠をとり、
雑務をこなしていたらもうこんな時間になっていた。
これから100枚は仕上げて眠ろうと思う。
明日は友人知人が手伝いにきてくれる。最低ノルマは1400枚。
納品 or DIE、本当の戦いはまだ始まっていなかったのであーる。