幻燈日記帳

認める・認めない

COMITIA 109



31日のコミティアから頒布します、
カチュカサウンズの新刊"COMITIA 109"の歌詞はこちらです。
今日現在納品済みなのはLilmagさん、ココナッツディスクさん。
未納品だけどオーダー頂いているのがHawaii Recordさん、
JETSETさん、コーナーショップさんでございます。
多分Hi-Fi Record Storeさんにも置いてもらうと思います。
みかけましたらよろしくおねがいします。


1. シリウス(仮)


ため息を浮かべれば 
傷もない想い出に変わってく
磨きあげたくせに
わがままに唾を吐きかけた


続かない言葉 脆い手の内
打算にまみれてしまうんだ
でもどうすればいいのかな
答えはみつからない


冷たいその指に触れたい
星影の下で君に逢えたら
約束なんてしないのに
扉や窓の向こうから
吹き込む風のように ああ
少し寂しくなってしまうかな


黙り込むたびに
静かに流れる夜に沿う
つなぎとめるけれど
怖いくらい暗い暗い 闇抜けて


見えない続きが知りたくて
鍵をさしこめば
君に逢えるような気がするんです
冷たいその指に触れたら
いくつもの帰り道を照らす
道標になるのに


2. どうしてこんなに晴れているのに


苦くなって 砂糖が溶けた
冷めてゆく紅茶で 言葉を流し込めば
少し揺れた 瞳の中で
鎖のように連なり 迷いを背負い込んだ


諦めも さよならも
いつも僕のすぐそばで 寂しそうなふりをするんだ
あと少し あと少しだけ 


片想いのその先に
あなたがいなくても
あと少し 変わらないように 教えて


あなたの目も あなたの声も
橋を通り過ぎたら 忘れる準備しなくちゃ


風は渡り 水面が跳ねた
淡く微熱まとって 欄干にもたれて 春を待つよ


3. タタノアドラ


疑いだしたら キリがないんだ
カラになるまで 確かめる
閉じ込めたいのか 満たされたいのか
影が伸びて 夜が夜になる


近づきたいのは 届かないから
無理を信じて 醜くなる
欠陥(きず)があるなら ゼロのどこかだ
強いライトが 俺を刺す


夢を乗り継いで 包むような日々を
救えないなんて もう 気づいている


躊躇う指で ブザーを鳴らせば
戻れないなんて わかっている


4. ワルツがきこえる


大人しい夜の  穏やかな眠りを
たとえばここから 解いてゆけたなら


それでも二人には 居場所がないんだ
ああ 花を飾りたい
手探りでもいいと 抱き寄せてみるけど
冬は長くて 


いつか痛みも慣れてしまうのだろうか
懐かしいあのワルツがきこえる


それでも二人は 静かに目を閉じた