幻燈日記帳

認める・認めない

BGM



1. Check My Machine / Paul McCartney
昨年、清澄白河に出来た45rpm Tokyoというカフェと併設の7インチ専門店で購入。数人の友人知人から「マッカートニー2はダメでしょ」と言われたことあるんだけど好きな曲が結構はいっていて個人的には好き。でも特に好きなのはアルバムに入らなかった"Secret Friend"とこの"Check My Machine"。この世界観で無責任にバンジョーが鳴っているのがたまらないです。


2. Gardenia / Iggy Pop
恋人の付き合いで行った服屋(ZARA)でかかっていてなんてカッコイイ曲!とShazamしたらイギーの新譜だった!のでその足で吉祥寺のユニオンで新品LPを購入。この日は確かときわ台の高田書房店長とユニオンでばったり会って「なにかおすすめを1枚見繕ってください!」と言ってロビン・ワードの「ワンダフル・サマー」を薦めてもらった。春のことでした。


3. 私立探偵 / RC SUCCESSION
高校生の頃に池袋のココナッツで購入したRCの84年作"FEEL SO BAD"に収録。この頃ちょっとずつロックと距離を置きたかった時期だったのかA面はあまり聴かずにB面ばかり聴いていた事を思い出します。RCのポップな部分がとても好きです。


4. 不良少女 / 岡村靖幸
テンポが似ているのでつなげてみました。数年前に吉祥寺のココナッツで購入。twitterに入荷のツイートがあがってすぐお店に行った記憶があります。"DATE"でもこの曲が特に好きでついつい聴いてしまう一曲です。


5. The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy) / Blossom Dearie
スカートのファンの方から頂いた7インチ。ずっと探していたので頂いたときには本当に嬉しかったです。フォンタナからリリースされた7インチはCDにもなっていないのに、7インチという特性も手伝ってか、コマーシャルでポップな内容のものばかりです。いつかこれらの音源と67年の"Soon It's Gonna Rain"がまとめてCDになることを願っています。


6. The Paleolithic Game / George Russell & The Living Time Orchestra
つい先日、ココナッツの吉祥寺で購入した1枚から。ジョージ・ラッセルは先程書いたときわ台高田書房の店長が「面白いから探して聴いてみたら」と薦めてくれてMPSあたりから出たレコードを1枚買ったらてんでわからなかったのにこのレコードは大好物でした。


7. The Hound Of Music / Georges Arvanitas
ユニオンの新宿中古センターで購入。かなり高い値段だったのにジャケ買いしてしまった。フランスのジャズピアニスト、ジョルジュ・アルヴァニタスのライブラリー音源。シンプルかつ力強いテーマが好きです。


8. East Side Song / Maurice Vander
2,3年ほど前にユニオン御茶ノ水のジャズの専門館で購入。Maurice Vanderをジャケ買いしたのはいつだったろうか。日本のレーベルから10インチ再発されていたシリーズがあって、そのヤンシー・キョロシーのレコードをたまたまジャケ買いして、そのレーベルのものを何枚か買ってみよう、と買ったのがMaurice Vanderだった。聴いているとこのタッチは大好物。暫くしてピンときた理由がわかった。ピエール・バルーの「生きる」で最高のピアノを弾いているのは彼だったのだ。


9. Sunny / Cy Coleman
ebayに出品されているものをTJNY唐木さんにお願いして落札してもらった7インチ。サイ・コールマンはブロードウェイの作曲家で…みたいな紹介はいくらでも出来る。ジャズマンがロックの時代をどう生きたか、ということに興味がある自分にとってはこれはその最良のひとつ。ある種のプライドのようなピアノプレイだと思います。


10. Number Nine / Van Dyke Parks
ココナッツディスク吉祥寺店で購入したプロモのコンピ「The Core Of Rock」から。ヴァン・ダイク・パークスのデビュー・シングルらしいんですがアイデアも音像も素敵。この雰囲気でアルバムを1枚作っていたらどうなっていたんだろう、とも。


11. Button Up Your Overcoat / Mel Torme
これもココナッツディスク吉祥寺店で購入。ジャズマンがロックの時代をどう生きたか…第二弾。これは限りなく正解だと思います。小さい編成で小気味よくかつビートのアプローチが儚くもたのしい快楽。


12. Byrd Avenue / The Four Freshmen
続くよ!最近ココナッツディスク吉祥寺店で購入したフォー・フレッシュメンのレコード。そろそろ解っていただけたでしょうか。ぼく、ココナッツディスクだいすきなんです。遠い記憶だけど多分この曲十代の頃に臼杵さんあたりのDJで聴いてる気がする。


13. Ah! Dis-donc, Dis-donc / Jo Lefebvre et son ensemble
さてまたココ吉。やたらと古いペラジャケの日本盤がドカンと入荷していた時期があって、ジャケットも魅力的なものが多かったので購入したものの1枚。楽曲自体は「あなただけ今晩は」のメインテーマで、えっ、音から考えると絶対60年代でしょ、映画より前の雰囲気あるんだけど、と解説みたらミュージカル原作だったという事が解って、これだから好きだよ日本盤!と天を仰ぎました。


14. Tiger Guitars / Billy Mure
そのココ吉で買ったペラジャケの日本盤のなかからもう1枚。レスポールやアルカイオラとかの音響的なアプローチをしたギターレコードであることは間違いないんだけガレージ。乱暴な感じがしてちょっと好き。


15. Big Boss Man / Syndicate Of Sound
ときわ台の高田書房で購入。常々ロック嫌いを公言している僕ですが、やっぱり本当は好きなんじゃないか、って思ってしまうときがあって、それがこういうレコードを聴いてしまった時。ドラムが最高。そこにスネアいれますかー!と唸ってしまう。


16. Lester Leaps In / The Monochrome Set
続けて景気のいい選曲。下北沢のユニオンでやってたニューウェーブ系の放出セールで7インチを見つけて購入。高校生ぐらいの頃から好きで聴いているモノクローム・セットだけど、この曲で思い出深いのは18歳の夏、免許合宿に行っている時、iPodのシャッフルでかかってこんなにいい曲だったっけ、と妙に泣けてしまったこと。ずっとチェット・ベイカーの伝記を読んでいたさみしい18歳の夏、余計に響いた。


17. I Wanna Play The Drums Tonight / Tot Taylor
続けて下北ユニオンのセールで購入したものその2。大学生の時に立ち寄った神保町のユニオンでかかっていたコンパクトオーガニゼーションのコンピにやられて、こりゃ沼だ、とあまり近づかないようにしていたのだけど、7インチぐらいだったら、と思って買って聴いたらやっぱり最高だったので今後の楽しみがまた増えました。


18. Straight Lines / New Musik
直線的なポップさにシンセサイザーのリズムが絡む、ニューウェーブの時代らしい表現が大好き。ココナッツディスク吉祥寺店の壁にかかっているのをなんとなくジャケ買いしたらアタリで、トニー・マンスフィールドの名前をそこで覚えました。


19. Number One Song In Heaven / Sparks
スパークスを最初に気にしたのはジャニスの下にジャニス3号店があった頃、店頭のディスプレイに"KIMONO MY HOUSE"がかかっていたのが強烈なインパクトだったから。それからちょっと時間が経ってどういう経緯だったか忘れてしまったけどYouTubeでこの曲を聴いてすぐトリコに。そして割りと早めの段階で図書館に「ハロー・ヤング・ラヴァーズ」があったので借りて聴いてみたらそれも最高だったのでスパークスを聴き狂う日々が来てしまったわけでした。どうしてもこのレコードが欲しかったのでネットで探したら大宮のレコード屋にあるという事が解って買いに行ったことは覚えているのですが、調べても記憶の中の店ではなく、どうやらそのお店はなくなってしまったようでした。そこではスタイリスティックスの78年ぐらいのアルバムも一緒に買った。


20. This Must Be The Place (Naive Melody) / Talking Heads
トーキング・ヘッズが嫌いだという母の意見を尊重し、あまり聴かないまま20歳を迎えて、新宿ユニオン本館の100円レコード市でこのレコードを発見。せっかくだし買ってみよう、と買ってトーキング・ヘッズをはじめて聴きました。あのセールはかなり衝撃的でPRINCEの"1999"、坂本龍一さんの"B-2 UNIT"とか結構いろいろ買ったはず。でも今回収録したのはその後ココナッツディスク吉祥寺店で購入した初回盤のクリアヴィニール盤の音です。


21. Love Talkin' (Honey, It's You) / 山下達郎
会場BGMとして60分のラインがトーキング・ヘッズになるように組み立てていました。テンションあがるような曲にしてもよかったのですが1曲目がゴウスツだったもので、ここからさきは「押したらかかる曲(そして押さないように心がけたいという意味もある)」でした。ちょっと長くなるんですけど僕はシュガーベイブが好きすぎて山下さんのソロを真面目に聴くようになったのは実はスカートと名乗って活動しだしてしばらく経ってからでした。シュガーベイブのガレージな雰囲気と楽曲の整合性の取れた矛盾を愛しく想いすぎて、鉄壁のグルーヴを手に入れたそれ以降、「鉄壁のグルーヴを手に入れてしまった」と感じてしまいどこか馴染めない、と思う部分があったのだと思います。ですがある時、ある方から「これは僕じゃなくて澤部くんが持っているべきだと思って」とRCA/AIR YEARSのLPボックスを頂いた事をきっかけに、改めてそのカタログを聴いて時間をかけて聴いていって、「Love Talkin'」をはじめ、「MUSIC BOOK」や「DANCER」、「迷い込んだ街と」、「いつか」などもともと好きだった部分からほどいていくことが出来ました。あの時ボックスを下さった方には感謝してもしきれません。でもまた今回そのボックスの音源ではなく香川のハードオフで買ったオリジナル盤からの音です。


22. スニーカーダンサー / 井上陽水
数年前、晴れ豆でcero高城くんのDJを聴いてすぐ買ったのはロスト・グリンゴスの「ニッポン・サンバ」でしたが、その時にかけてて、後に思い出したように買ったのが「スニーカーダンサー」でした。井上陽水さんにはいつも奇妙なものを感じていて、迂闊に近寄れないため、まだオリジナルアルバムはこれと「氷の世界」しか聴いていないのですが、安全地帯に凝り始めた今、機は熟しているのかもしれません。吉祥寺のユニオンで購入。