幻燈日記帳

認める・認めない

邪念クラブ



早起きして千駄木まで整体を受けに行く。10年来の肩痛をいかに軽くしていくか、を一月ぐらいかけて取り組んでもらったけどとりあえず毎週通うのは今日で最後。ライヴのあとに肩が痛くならなくなったのは本当にうれしい。ステマのようですが青柳くんのHPはこちら。http://aoyaginatural.wixsite.com/shugiryoho


施術を終えると昼の眩しい光にさらされ、フジロック出演の告知が解禁になっていた。そうです、我々ついにフジロックに出ます。苗場食堂です。もちろんルーキーアゴーゴー、応募してました。いける!と正直思った年もありました。でもみなさんご存知の通りです。もう無理かもね〜とどこか諦め、人に手伝ってもらいながらコツコツとやることを選び、ついに…ついに…という感じです。晴れてくれ〜


千駄木から西日暮里、そしてそのまま池袋の喫茶店にイン。作詞の作業。あまり成果はあがらず、とぼとぼ歩いていたら友人とバッタリ。平日の昼間、都会で出会ってしまう気恥ずかしさ。茶でもしばこうぜ、と言えたらいいんだけど、深追いするのも悪いので気持ちを込めた挨拶でやり過ごしてしまった。


ココ池で取り置きのCDを受け取る。乗ったことのないバスに乗るのは気分がいい、と最近知ったので中野行きのバス停を探していたら、7年ぐらい働いた高島平の本屋、南天堂の先輩とバッタリ遭遇。もう夕方近かったので気恥ずかしさはなく、普通に立ち話。一緒に働いていた榊原くんはどうしてますかね、と訊いたりしていると、働いていた本店を閉めてしまった、という話を聞く。えっ!!そうなんですか!!マジかよ!!とかオーバーなリアクションをしていたら「1年ぐらい前じゃないかな」と言われ、心に大きな槍が刺さる。確かに"CALL"が出た時に顔出したきりだった。今年に入って閉店とかだったらまだよかったけど1年前にはもう、と思うと、「静かな夜がいい」を出した後、喜々として「社長!文春とミュージックマガジンにインタビュー載ってます!」とメール送っていた自分を恥じ入る。壱番街店こと団地店はまだ健在だそう。僕も時々団地店にも行っていたけど、団地店は僕が最初に狂ったCD屋、十字屋の跡地に出来た店。記憶の中にある最初のCD屋は十字屋。そこで光GENJIの「風の中の少年」という8cmを買ってもらったのをよく覚えている。スティーヴィー・ワンダーの「ホッター・ザン・ジュライ」「ウーマン・イン・レッド」を買ってもらったのもそこだった。その後もLPに手を出し始めたときも「三日月ロック」を十字屋で買ったり、悲しい閉店セールではXTC紙ジャケットや"Point"や"フェイクファー"のアナログを新品、半額で買ってしまった思い出深い場所。その元十字屋と同じ場所にレジを構えた南天堂団地店のレジに入ってペンギン・カフェ・オーケストラを流しながら、文庫のカバーを折った日々よ。本店のレジも思い出深い。雨でお客さんが少なくて、店内整理も完璧、カバーの補充も、全て整ってる、なんて時はメモにペンを走らせ、詩を書いていた。「おばけのピアノ」の詩はレジで書いた。全てが懐かしい、みたいな気持ちになることなんてないと思っていたけれども、今はないかつてのバイト先を思うとたまらない気持ちになっていた。本屋に行こう。CD屋やレコード屋に行こう。そう強く思った。大好きな場所がなくなるのは、耐えられない。耐えられなくても「あんなに通ったのになくなっちゃったの!そりゃないよ!つれえ!」と言えたらまだ良かったのかもしれない。ご近所の方は高島平駅団地の方に降りて、東武ストア松坂屋ストアの間にある南天堂壱番街店をどうぞよろしく。