幻燈日記帳

認める・認めない

「静かに変わる時間を 閉じるように瞼を閉じる」

今年の落ち葉は良くない。12月のはじめに東京では強い風が吹いて(これが木枯らしになるはずだった風なのか、なんて思ったけど)多くの枯葉が舗道に落ちた。毎年だったら踏みしめる度にカシャっと、クシャっと鳴るはずなのに今年の落ち葉は鳴らなかった。強い風が吹いた翌日、東京はやたらと湿度が高く、葉っぱが乾かなかったのだろうか。そうしたらしとしと雨が降り出したりしたもんだから調子が更に悪い。乾き切った枯葉を愛想の悪い靴底で踏みつけて漸く冬に気持ちが向くはずだったのに。

夜、ASKAさんのコンサートを見に行く。初めてみるASKAさんのコンサート。ブログでASKAさんがちょいちょい書いていた通り、声の調子はお世辞にも絶好調とは言えなかったけれども、「月が近づけば少しはましだろう」を聴きながら頭が痛くなるほど泣いた。とんでもないものをみた。