幻燈日記帳

認める・認めない

ブリトニースピ村新司



寝起きでギターを持つ。誰かから聞いた話であるアーティストは寝起きの時が一番曲がかけるそうだ。理由は判断が鈍るから。その話を突然思い出してギターを持ってみたが、自分には合わないやり方だった、と痛感する。仕事で五反田へ。電車の中で久しぶりに高野文子さんの「おともだち」を読んだ。全ての線やら影やらが最高。ああ、こういう事だよ!なんて想いながらページをめくっていった。乗り換えで高田馬場で電車に乗ったのだが動きださない。アナウンスでは2号車のドアが閉じなくなっちゃったとのことで、その電車は結局回送電車になった。作業場が五反田にある友人に連絡しておにやんまでうどんを食べる。コーヒーショップに寄って作業場で雑談。仲がいい人間としか出来ないどんよりとしたムードに話題の花を生けていった。仕事を終えてぐるぐるする頭ではもはや高野文子の単行本は力を失い、触覚も視覚も使わない娯楽でおなじみのiPhoneで音楽を聴いた。聴いていなかった"The Rainbow Children"を最近買ったことをきっかけにプリンス熱が再燃。薪(AppleMusic)もあるからどんどん火が大きくなっていきます。母が持ってて実家にあるイマンシペイションも久しぶりに聴きたい。
"Do Me Baby"を爆音で新宿を歩いてバディオスへ。K-PRO主催のトッパレを見る。ここ1年ぐらいはお笑いのライヴに足を運んでいる。きっかけとしてはテレビマンの友人がいろいろ勧めてもらっていたのが大きい。そういえばhiko1985さんも友人が勧めてくれたのにもかかわらず観に行っていなかった浜口浜村やランジャタイを観に行っていたな、なんて思い出す。Aマッソが観たくてはじめて行ったベストエンタで街裏ぴんくさんを観たりできたのも幸運だった気がする。Aマッソも街裏さんランジャタイも面白いのはもちろんなんだけど話の飛躍、例えばAからBに行くとして、AからBへどう行くのか、というのが美しくて、ヴァン・ダイクやブライアン・ウィルソン、プリンスの音楽とかに近い何かを感じる。なにがどうなってこうなるのかわからないんだけど、そこに身を委ねる快楽みたいなのがあって楽しい。この日観たAマッソは格別だった。言語中枢をやられてしまった加納さんの狂気に似たそれ!最高!!感動しました。