幻燈日記帳

認める・認めない

グラタン・トーク



深夜、部屋でギターの録音をする。自分の曲以外でギターを弾くのはいつぶりだろうか。下手したらゴロニャンずとか僕とジョルジュぶりかも。マイベスト!ワークスだなあ、不吉だなあ、なんて思っていたけど多分どついたるねんのトリビュートぶりだと気がついた。結局マイベスト!ワークスだった。7分ぐらいある曲をストイックに弾いていく。通常のチューニングから変えて弾いた方が歯切れが良くなる、と手首の痛み(を緩和したいという怠惰、もしくは正当な防御)とともに気づいてまずチューニングを変えた。そしてフレットの下の方にレコクリン(厚手のティッシュのようなレコード拭く不織布っぽいやつ)を挟むことにより、しなやかかつファンキーなカッティングを私は手に入れた。満足しながらも音を整えたりしていくうちにぼんやりした頭で書き出して先方に送信したら書き出しの方法を間違えてしまっていたことに気がついた。うれしい仕事です。近いうちにお知らせできるといいな。


本棚が明日届くことになってしまい、急いで旧本棚を片付けている。CDや本がこんなにたくさんあるなんて。あるものはなんとか片付けた押し入れのなかに。またあるものは居間にこぼれてしまった。十代の頃と比べると蓄積だろうから、そらものは増えるんだけど十代の頃と向き合い方は絶対に違うはずだ。三十代に突入した私はそこに痛みを持っているのだろうか。選べなくなって傷が増えていく。


製作期間のため、いろんなことを考える。その分、湯に浸かった途端にスイッチが切れる。今夜もそう在りたい。