幻燈日記帳

認める・認めない

グーテンターク



昼間、買って3ヶ月もたなかったNintendo Switchのプロコントローラーの入院手続きをして郵便局に持っていった。昼食を摂ろうと某店に入って注文したらあまり好みのものとは言えなくて顔が曇っていたんだけど、そこになんともいえないフュージョンがかかっていてさらに精神力を削られていく結果に。書店にいって鶴谷香央理さんと大沖さんの新刊買いにいったのだが鶴谷さんのがなくて、辛うじてくたびれたロープでビットにつながれていたかつて心と呼ばれたものがゆっくり離岸していくのが解った。それぞれは大した事じゃない。3ヶ月経たずに8000円分近い楽天ポイントと引き換えに購入したコントローラーがぶっ壊れたことも大したことじゃないんだ。(修理出している間に楽しもうと買ったもともと壊れていたジョイコンLを買い足したのだがそれが一週間もしないうちに暴走しだしたことはまた別だけれども。)なんとなく入ったカレー屋のスパイスカレーがショボかったのも大したことじゃない。そのカレー屋でフュージョンがかかっていてもなにも不思議じゃない。傷は浅い。書店で読みたかった本がないのももうこの街に住んで4年近く経つんだから解ったはずだよ。しかし、全ての痛みを全身で受けた書店の帰り道の踏切を渡る頃にはサッド・モンスターがそこに誕生していた。ライヴも終わって、さて創作だ!とスイッチを入れた数時間前の私はもう既に渡れない橋の向こう側にいるようだった。かなしいペダルをこいで部屋に帰ると布団だけが僕を優しく受け入れてくれた。ああ、眠ったね。抗えないかなしみを抱えてしまったときは眠るしかないんだろうか。輝かしい失われた数時間。棄ててしまうべき数時間。やれたことは沢山あったはずだろう。その数時間。