幻燈日記帳

認める・認めない

アイム・ア・トラブルド・マン

某スタジオに忘れてしまったヘッドフォンを取りに行った。玄関先でほんの少し言葉を交わしたぐらいで帰ってきたのだけども、気持ちが少し軽くなった。そのほんの少しが今は大切なんだろうなあ。車で行ったから西荻窪に寄って薬局と書店を回った。あらゐけいいちさんのCITYとかpanpnayaさんの新刊を買った。こうして本屋に来れる日。

ライヴはすべてなくなってしまった。今は延期という言葉が唯一の希望だけれども、その希望がまやかしのようにも思えてしまうほど、心は押しつぶされてしまっている。ミュージシャンの仕事はライヴだけじゃないじゃん!っていう人もいて、たしかにそうだ、と、京都で持っているプログラムのための選曲をしたり、上がってきたミックスを聴いたり、締切をとうに過ぎてしまった案件を呆然と眺めることしかできていなかったんだけど、今日届いたプリファブ・スプラウトザ・ガンマン・アンド・アザー・ストーリーズ」を聴いていたらほんの少しだけ元気が出てきた。今ならば上がってきたミックスをもう一度聴き直して、昨日とは違う意見が言えそうな気がする。何度ギターを抱えても過去に書いた自分の曲をなぞることしかできなかったけど、明日なら違う気がする。明日目が覚めて、悲しい気持ちになったとしても、ほんの一瞬でもこういう気分になれた、ということを残しておきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=8POS7A2imkY