幻燈日記帳

認める・認めない

きこえるかしら

再放送の赤毛のアンHDリマスターを楽しみにしていたのだけど、忘れてしまっていたために第二話の途中からの録画になってしまっていた。カスバート兄妹は農作業の手助けに、と孤児の男の子を迎え入れるはずが手違いで女の子のアンが来てしまう。希望を胸いっぱいにしたアンが自分は望まれて来たわけではない、と気づいてしまうのがその第二話の途中だった。大学生の頃、「アンの愛情」までは熱心に読んだから大筋のストーリーは知っているのだけど、それでもどうしてもくらってしまい、3話のオープニングで心を高めよう、と思ったのだけど美しすぎる音楽とその映像の中のアン・シャーリーを見ていたら再びくらってしまって停止ボタンを押してしまった。あらゆるタイミングを恨んだ。それなら3話から撮れていたのならどれほどよかったか。

ざわついた心でHDDを漁ると途中から見て、途中まで見て止まってしまっていたグランメゾン東京があることに気がついた。最終回ひとつまえの10話から見ていないことから年末年始の壮絶なスケジュールを思い出してまたウッとなる。ご陽気なマラカスを抱えているわけではない。10話を見終えてさて最終回、となったのだがHDDのどこにもなかった。これで私の中のグランメゾン東京は永遠になった。

勇者ああああのリズムネタグランプリで大西ライオンさんは出番をほぼカットされていたけれど、四谷四丁目の交差点に掲げられていたラジオ番組の看板が今ではスカイツリーのそばにある、という情報に心が救われる。なくなってしまったと思っていたものがあったときの喜び。

昼寝をしていた恋人を起こして「M」を見る。すごく好きだし面白いんだけどこれをキャッキャ喜んでいる私はきっともう若者ではないんだな、とはっきり自覚した。

明日は配信ライヴ。気持ちの作り方がどうにもわからず、セットリストをメンバーに送信した。僕が逆の立場だったら「こんなの送られて来ても」と思うし、僕だけを抜いたLINEグループで「どういうこと!?」とキャッキャするのだろうけど、気持ちだけでも、気持ちだけでも……