幻燈日記帳

認める・認めない

オ・ダンゴ

苦手な夏が過ぎていって、引きこもりのような暮らしが続いて、ある日ドアを開けたら秋になっていた。嬉しくなって窓を開けて眠ったら次の日は寒くて目が覚めてしまった。かえぽの本番の楽屋で「えーっとじゃあ年内はもしかしてこれでおしまい?」と誰かが言った。「決まりきってない予定がひとつあるけど、これもコロナになる前に仮で入っていたやつで多分何も進んでいないと思うからそうかもしれない……」と答える。帰り道の車で私は(そうか、新しい曲書けばリハーサル入れるな)と思うに至った。そこから次はああいうレコードで、こういう曲が入っていて、と想いを巡らせるのだが、結局形にはなっていない。でも数ヶ月前はそれすらできていなかったのだから、よしとしたいよ。これは散らかり過ぎた部屋のせいかもしれないし、それでもやっぱりまだこの毎日に落ち込み続けているのかもしれない。

天気のせいもあるのか、深夜に落ち着かなくなってしまってフォートナイトのダウンロードを始めてみたのだが1時間近くかかる、というのを見て、録画していた「赤毛のアン」を見て眠ることにした。

起きてフォートナイトやっているか、とログインしようとしたらエラーが二段構えぐらいで出てきて意気消沈。昼過ぎ、車に乗って東に向かう。(そういえば車は数日の整備を経て帰ってきた。「ダイナモとバッテリーがいかれてました」とのことで、SUZUKIのワゴンRはしばらく私の所にいてくれるようで本当に安心した。いま廃車になったら本当に立ち直れなかったと思う。)丸香の真横の白枠に車が止められたのでそのままうどんを食べて、すぐ移動して森さんのデザイン事務所で打ち合わせ。色々話し合って12月発売のアルバムについて詰めていく。打ち合わせが終わって帰り道、森さんが金子朝一でも呼んで飯でも食おうか、と誘ってくれたのだがこんなボロボロの気持ちでどう飯を食っていいのかわからず断ってしまった。だが、ただでは転びたくない、と御茶ノ水の方に出てディスクユニオンを少し見る。プリンスのリマスター、そろそろだったよな、と思ったのだがまだ並んでいなかった。CDを3枚、レコードを1枚買って、そのあとエチオピアのカレーをテイクアウトして、成城石井白バラコーヒーと高いレトルトのカレーをいくつか買って帰った。とにかくスパイスでいいところまで行きたい。これが!俺の!アンサーだっ!!