幻燈日記帳

認める・認めない

悲しくないしらせ

28日

「アナザー・ストーリー」から先行配信される曲のマスタリング。小鐡さんに今回もお願いしています。ふと「たとえばファッションとかにも置き換えられると思うんです。どういう服を着たいと思います?」と訊かれて裏にするか、表にするべきか悩んで裏だった「そうですね……例えば5年経って10年経って「あんな服着ていたのか」って思いたくないんですよ」と答えたが、正解はやはり表の「かっこいい」でよかったようだった。

マスタリングが終わったばかりのCD-Rを抱えて山手通りをそのまま北上して池袋のココナッツディスクへ向かった。中川くんだったらどう聴いてくれるだろう、そう思って向かってみたのだった。ところが中川くんは出勤していなかった!取り置きをお願いしていた公衆道徳のアナログをようやく回収して、久しぶりの池袋をうろついた。地下街からユニオンに出る最短のルートを間違えてしまって、それ相応の時間が経ってしまった、ということを思い知らされる。楊二号店でテイクアウトして部屋で麻婆豆腐を食べた。そうそう、このフィーリング。

 

29日

事務所で衣装のフィッティング。車の鍵を握って外に出たらあまりにもいい天気だったもんだから自転車に乗って電車に乗り換えて事務所に向かった。ゆったりとした車内で本を読んで目的地に着いた。衣装は半分が閉まらなかったことで盛大に落ち込んだ。体力づくりのために週5で自転車に乗っていたけど「痩せるために自転車乗ってるわけじゃないんだ」と言い聞かせて深夜2時にスイーツ食ったりしていた俺が悪い。

帰り道、かばんのなかに昨日マスタリングが終わったCD-Rを入れていたので「矢島さんならどう聴いてくれるかな」と吉祥寺のココナッツディスクに寄ったのだがまたも不在。ドヒー。

 

31日

久しぶりに昔シェアハウスをしていたみんなと吉祥寺のコピスの屋上でBBQしてきた。ミックスのあととかもご飯食べないでそそくさと家に帰ってきてしまっていたから誰かとごはんを食べるのさえ久しぶりなんだけどやはりいいものだった。近況報告いろいろしながらさむがりながら西日を疎みながら。

夜はムーンライダーズのライヴへ行った。最近のムーンライダーズのライヴはどうしたってかしぶちさんの不在、というのを確認せざるを得なくて、だからこそきっとかしぶちさんの曲を演奏するのがライダーズにとっても癒やしであり、それを聴くのが我々にとっても癒やしだったのだけど、新しいアルバムを制作する、というアナウンスもあった通り、ここから新しくはじまる、ということを感じさせる素晴らしいライヴだった。

終演後、なりすレコードの平沢さんが「もう、もうさ、曲を演奏する度に今までの人生が走馬灯のようにめぐるんだよね」と言っていたのが印象的だった。

再び吉祥寺に戻ってシェアハウスをしていた仲間に合流。実はその日、ムーンライダーズのライヴとBBQをダブルブッキングしていたと直前に気づいたのだった。スケジュール管理能力が激落ちしている。

稲本くんに「澤部さん……あの……filmarksのコメントの使い方……あれってわざとなんですか……?」と訊かれて笑ってしまった。filmarksは見た映画の感想を書き込むところがあるのだけど、映画のページにその感想が載ってしまう。それがとってもいやのでこう思った、みたいなことは自分のページのコメントに書くことにしているのだ。こうすればどう思ったかということは一つ階層もぐらないと見れないようになるのデース。同じこと思ってる人いるかもしれないから日記に書いておく。

 

1日

昼はナイスポップレディオの収録。夜はスプラトゥーン。優介、佐久間さん、見富さんの4人でガンガンやりつつ、基本は雑談がメイン。優介からいくつか映画を勧めてもらった。