幻燈日記帳

認める・認めない

ミスター・オラクル

アフター6ジャンクションで「すみか」を歌っているときに、とても調子がよくて、脳内インタヴュアーが出てきて「素晴らしいですね」と言ってくるので「そうですね、やっぱりライヴはいいですね」とか頭の中ではじまった途端に、E♭m7-5を弾かなきゃいけなかったのにD♭dim7を弾いていて「悪い癖が出ました。反省します。」と心の中で唱える。(2月の川辺くんとのツーマンで「視界良好」を歌っているときも似たようなことがあった気がする。すこぶる調子がよくて曲がどんどん前に出ていくような感覚。このまま続いたら私はどうなっちゃうんだ!と思った途端に間違えたのだ。)ライヴ自体はとてもうまく行ったと思う。20代中頃のライヴを思い出しながら歌っていた。「アナザー・ストーリー」を出してよかった。と思う。

 

人のいない東京を車で走って家についた。恋人は天ぷらをあげようとしてくれている。私は風呂に入りいろいろ考えた。散々な一年だった。そう思うためにいろいろ考えた。多くのインタヴューで今年は散々だ!と言い散らしたが、藤原さくらさんの「ゆめのなか」と後藤輝基さんの「悲しみSWING」の編曲の仕上がりは、しばらく経って人生にきいてくる気がするのだ。ああ、一年が終わる。鏡の中の私をみて急に髭を剃ろうと決めた。クソタレな気分になろうとした自分を蹴っ飛ばすために髭を剃るのだ。

https://open.spotify.com/track/3IfHP1xvnX93f1BajLrcZv?si=PLLj5WmASd-V9c0nzy3qDg

 

毎年恒例になっていた高校の部活の集まりもそれぞれが大学を出て、仕事を持ち、家庭を持ち、年々規模が縮小していって、ここ5年ぐらいはアウトロー4,5人の集まりになっていて今年の開催はどうなるのか、と思っていたのだが、今年は結局ZOOMでの開催になった。アーカンソーにいるI、アングラDでおなじみM、先輩のS、そして恋人も加わってわいのわいのと話す。私は途中で眠ってしまったけれども、あとできいたら合計50試合もオンライン大富豪を楽しんだそうで、いいな、と思いました。みんながそれぞれ今年の抱負を言うくだりがあって「売れる、売れなかったら痩せる」と言っておいた。ナイポレでも話したけど「売れてないからしたら売れてて、売れてるからしたら売れてなさすぎる」のだ。スカートは10年そうしてきたので、心から声だしていこうとおもう。売れたい!せめて環八の内側にすみたい!と。スカートのスタッフグループLINEには「とにかく去年はろくに曲がかけなかったので3月までに5曲は書きたい」といったような抱負も書き込んだ。

 

カーテンすらあけないまま元日が過ぎていった。