幻燈日記帳

認める・認めない

ジャムたっぷり交響曲

8日

ジョン・カビラ氏のラジオに2度目の出演。6時20分起き、というのは随分久しぶりな気がする、と思ったが昨年12月の頭に藤原さくらさんのMVで千葉に行ったときもそれぐらいだった。外に出ると空気はキンと冷えていて、車に乗り込みかじかむ指先で洗浄液を噴射させたところ、たちまち凍っていった。早い時間に出たつもりだったが道が混んでいて少し遅刻をしてしまった。そうしてたどり着いたJ-WAVEは閑散としていた。窓の外に広がる景色は相変わらず壮観。今日は「あの鐘を鳴らすのはあなた」を歌いに行くんだ、と家を出たけど、実際そうなって少し嬉しかった。自分では書けない詩だけど、この曲を歌っている間、少しでも自分がなにかの「役」になりきることができる。それがたまらなく嬉しいのだ。だから照れもせず、本気で歌った。きっと3年後聞き返したら「ふざけてるのかな?」っていうぐらい入り込んじゃっているんだけど、本気だった、ということも書き残しておきたい。

 

9日

新年二度目のナイポレの収録。素晴らしい新入荷がとても多かったおかげで実り多い放送になったかと思います。

 

10日

ソファに座ろうとしたら床板をぶち抜いた。今日はソファに座ろうとしたら床板をぶち抜いた記念日。

 

11日

渋谷のタワーレコードでオンラインライヴの配信。道を間違えてスクランブル交差点を通ったのだけど人の多さに心のそこから驚いた。そりゃ減らないわけだ。車で会場に入って、リハーサルしてひっさしぶりにタワレコ行くもんだから、と、バックヤードから店内にでて物色。しかしとにかく人がいない。ル・ポールのドラァグ・レースのリップシンク対決でとびきり感動したアレサの「ナチュラル・ウーマン」が入っているアルバムや、ジェリー・マリガンのアルバム、そしてラヴェル管弦楽作品全集を買った。4枚組!その後、HMV&BOOKSに足を伸ばす。こちらもまあとにかく人がいない。スクランブル交差点のあたりにいた方々は渋谷で働いている人たち、ということなのだろうか。と思うと、胸がいっぱいになった。あまり参照したことのない感情のまま、レジに並び、鶴谷香央理さんの新刊を2冊購入。再びタワーのバックヤードにどう戻ったらいいかわからずレジの方に「このあとのインストアイヴェントの出演者なんですけれども…」と説明して、「それならあちらの階段から〜」と案内されたがうまく入れず、もう一度戻るとお客さんだと思われていたようで2度ほど「本人です」と言うことに。そりゃそうだ〜。ライヴはうまくできた気もする。話しすぎた。そうして楽屋に引っ込む。片付けをして、終演から20分後には撤収が完了、私は井ノ頭通りを爆走するSUZUKIワゴンRのドライヴァーとなっていたのだった。