幻燈日記帳

スカート・澤部渡のせつないまいにち

なぜノーウェアー

某日

ある夜、突然気がついた。ろくすっぽキルも取れないApexをやって、ネットサーフィンして、ル・ポールのドラァグ・レース2周目するだけの抜け殻の毎日を抜け出さなければならない!と。(だが、この毎日はこの毎日で最高。だってル・ポールのドラァグ・レースを観ているから)そうだ、明日からとりあえず掃除を始めよう、と口に出したのだ。そうして翌日昼前に目が覚め、パーフェクトな一日にするべく私は雑な食事を摂る。皿など洗わない。そうしてSwitchの電源を入れる。勝てないことにイラつきさえもしない。そうしてPCの前に座っていたら3時になろうとしていた。明るいうちに気持ちを切り替えなければ、と座っていた椅子をベランダにぶん投げ、掃除を始めようとするも、ものが多すぎて絶望、まず増えすぎたレコードがよくない、と売るためのレコードを何枚か選び始めた。なんとなく買って合わなかったもの、古い日本盤を手に入れたからリイシューはもういいか、なんていうもの。そうしていたら佐久間さんから今夜Apexやりませんか、という誘いが来る。行けたら行きますの精神で返信をした。レコード棚をひっくり返してあーでもないこーでもないやっていたらあっという間に20時近かった。冷蔵庫もからにちかかったので近くの中華料理屋に電話をする。「今から行ってテイクアウトってしてもらえますか……?」と尋ねると、「うちは20時以降、テイクアウトだったらやってるよ」というので急いで自転車に飛び乗る。自転車に乗るのも久しぶりで、駐輪場から引き出そうと触れたサドルがほこりっぽかった。中華料理屋につくと店の入り口の電気は消えていて、恐る恐る入ると薄暗い店内で一組が食事をしているだけだった。注文をしおえると、配達員の青年が入ってきてオーダーを受け取っている。「もうさー、お酒もだせないじゃない。大変だよ〜」と言っていた。あつあつの食事を受け取り、複雑な気持ちで家に帰る。文明とは…生活とは…

食事を摂り、だらけて、Apexを諦める。掃除をもうひと押しやった頃にはベランダにぶん投げた椅子もそこそこ冷たいぐらいで春っちゃ春なのね、とため息をつく。

深夜、Switchにログインすると佐久間さんと優介がまだログインしていたのでボイスチャットに飛び込んで混ぜてもらおうと思ったら、ゲームはすでにもうやっておらず朝の4時まで映画と音楽の話をずっとするばかりだった。少し前、舞台の稽古の合間にみんなでゲームやってたとき「先輩にどれだけ映画を勧めても観やしないんだよ!」と言われショックを受けたことを改めて思い出した。映画は好きだったはずなんだけど、いつぐらいからか人の顔を覚えるのが本当に苦手なのだと気づいてしまってからは映画を観ても結局、物語のなかでこの人が誰だったのか、っていうのを見失うことがあまりにもつらくて、自然と見る本数も減っていってしまっていたし、たまに観た映画でどうしても納得がいかない部分があったり(台風クラブの最後の男子の死に方とかペットの大蛇の死に方とか)するのを受けて、自分にはあまりにも映画を観る才能がない、と落ち込んでいたのだけど、今年のGWは映画見れるぐらいの気持ちに戻そう、と思った。

 

某日

40枚、LP売ってもこのザマさ(アッ、575ですね!)