幻燈日記帳

認める・認めない

しかばねカフェ

眠れないわけではないのだが、布団にはいったら冗談かと思われるくらいに即眠れるのが我が人生のいいところだったのに、なんか10分くらいぼんやりしてようやく眠れる、というのが数日続いてなんだか気持ち悪い。でもここ最近の情勢の不安がそういうところにまで侵食してきたんじゃないかなんて勘ぐってしてしまったりするから、私の立つその防波堤の眼下に広がる海の形状や匂い、水がどれぐらい汚いか、ということを考える。その時、私は浮き輪を持っているのか、救命衣を着れているのか、はたまた普段着のままなのか。

 

珍妙な仕事が入ってそれの下調べを一日かけてやっていた。ナイポレの次の収録の選曲テーマがそれとはまあ遠い世界の話なので同時でそちらもちょっとやったら頭がこんがらがってしまったのでおとなしく珍妙な仕事の方を優先させた。Apexもアプデがきて少しやったのだがなんかイマイチ燃えず。

 

児玉まりあ文学集成の3巻を読む。電車に乗っているシーンで「じゃあこのまま二人で逃げちゃおうか 行けるとこまで…」「この電車、相模大野止まりよ」というやり取りがあって泣けた。コロナ禍が始まったばかりの去年の4月の日記で「人気がないわけではない列車が踏切を過ぎたとき、その列車が新宿行きでなくてよかった、と思った。」と書いたことがあって(練習しよう - 幻燈日記帳)、あのムードに近い悲しさが滲んでいるような気がした。