幻燈日記帳

認める・認めない

サンキューったらないね

2/15

 

夜中、ゴミを出したら雪が降っていた。結構大粒の雪で(34年間東京に暮らしているとわかる)(この雪は積もる……)と確信し、アパートの駐車場に停まっているすべての車のワイパーをあげていった。そう、人類愛である。

その後、POSEを朝5時まで観て、仮眠をとり、仕事部屋に戻り、窓の外を眺めると全く雪は積もっていなかった。仕事でもう一度観たい動画の閲覧権が消失したのを確認して、ラヴィット!を見ながらカレーそばを食べ、そしてすぐに布団に戻った。昼過ぎに目が覚める。眠っている間に妻が郵便を受け取ってくれていた。届いたのはTex Crickのアルバム。松永さんのインスタで見て、こんなジャケットで悪いはずがない、と思い注文したものだった。それと別口で注文していたBig Thiefのアナログも届いていた。Big Thiefは以前、NICE POP RADIOで「最近みなさんどんなの聴いてる?」っていうテーマメールを募集したときに若いリスナーが「最近はBig ThiefのUFOFを聴いている」と送ってくれてから聴き始めた。段ボールを開け、シュリンクを破り、Big Thiefの半透明のファクトリーシールを冷蔵庫に貼る。理由はない。なんとなく、そうしたかったのだ。

作業部屋に戻り、原稿仕事に向かいながらTex Crick、Big Thiefのアルバムを聴いた。どちらのアルバムも「この曲でレコードの片面が終わる」、と思わせてくれて嬉しい。

 

2/16

POSEを見る。シーズン2も見始めた。粛々と仕事も進める。

夕方、吉祥寺へ出かける。今年に入ってはじめてココナッツディスクに行く。ayU tokiOの「新たなる解」の最後の一枚を購入。他にもレコードをジャケ買っていく。矢島さんにも久しぶりにあって最近NICE POP RADIOを聴き出した、と教えてくれた。とにかくべた褒めしてくれて本当に嬉しかった。スカートというバンドもそうだけど、ずっとあると当たり前になっていって反応がなくなっていくのも感じなくもない(深刻ではないからお気になさらず)のでときどきこうやって褒められると嬉しくてたまらない。絶対にゲストで出てください!と伝えてお店を出た。

ユニオンで取り置いてもらったバッファロー・ドーターの新譜とメル・トーメのライヴ盤を受け取り家に帰る。メル・トーメのライヴ盤は「アット・ザ・クレッセンド」。よく見るジャケットだったけど、ぼくはずっとそれをベツレヘムから出たおなじみの1957年のやつだと思っていた。しかし、同じタイトルでその3年にリリースされた別物だと知り、さらにボートラが7曲入っているらしい、と知って慌てて探したのだった。

深夜、原稿を書きながらバッファロー・ドーターの新譜に針を下ろす。最高すぎてこれは昼間にでかい音で聴かねば、と途中で針をあげた。