幻燈日記帳

認める・認めない

24日のブルース

23日

夕食を作る気力をなくし、好きな中華屋のテイクアウトでもしよう、と向かうがシャッターが開いていない。数週間前も開いてなくて珍しいなと思っていたから潰れてしまったのかもしれない。家に帰って妻に報告して「俺たちどうやって生きていけるっていうんだよ」とさめざめ泣いた。

 

24日

目が覚めたら戦争になっていた。嫌すぎる。つらい。

花粉がひどくなりそうでアレルギーの薬を飲んだ。このままだと一日机に向かって原稿作業や選曲作業や調べ物で一日が終わりそうだったから歩いてスーパーへ買い物に出た。どうしてこんなにひどい気分なのか。よく理解する前に事態が悪くなっていって気持ちが荒むのはもう慣れたんじゃなかったの?と問いかける。カーブをなぞる。空き地に投げ捨てられたカップ麺の容器に気づく。横断歩道を渡る。スーパーに着いたが頭が回らず。これはひどい気分だからなのか、アレルギーの薬を飲んだからなのか。売り場をぼんやりと歩き回る。晩御飯に何が食べたいかなんて答えが出るわけでもなく一度放棄する。これらがあればなんとかなる、というものをカゴに突っ込んでいった。じゃがいも、なす、白菜、トマト、豚こま、鶏モモ、牛乳などなど。未来の俺に託すよ。そうして会計を済ませ、夕暮れの街を見渡す。いつも配達してくれる佐川の配達員の方がコンビニに車を停める。犬が吠える。横断歩道を渡る。頭の中の誰かが答えてくれるのを期待していたが「よく理解する前に事態が悪くなっていって気持ちが荒むのはもう慣れたんじゃなかったの?」の問いには誰も答えてくれなかったようだ。悔しいけれどバラエティ番組を見て気分を紛らわす。お腹も空いてさあどうしようとなり、買ってきたじゃがいもとなす、冷蔵庫にあったエリンギと玉ねぎを使ってカレーを作る。どうしよう。