幻燈日記帳

認める・認めない

UKAGNO

20日

打ち合わせが終わって、渋谷のWWWにayU tokiOと柴田聡子のツーマンを観に行く。車で行ってしまったため、どこに停めようか迷いに迷ったが、遅れそうだったのでWWWの目の前にあるPARCOの駐車場に停めることにした。時は金なり。雑多な売り場を抜けてWWWへ着く。開演前だった。ちょっと階段を降りただけで知り合いに会う。楽しい夜の予感がしていて、実際、楽しい夜だった。アンコールでファズを踏みながら「米農家の娘だから」を弾き語るあゆくんは、『遊撃手』のジャケットのそれであった。挨拶ぐらいすればいいのになんともシャイな気持ちが出てきてしまってそのまま帰ってしまった。とてもいい夜だった。

 

23日

ガイアの夜明けで観たガレットがあまりにも美味しそうで、妻と二人で日本橋三越で開催されていた北海道展へ行く。お目当てのププリエのガレットは美しく、気品に溢れた素晴らしいものだった。いつか札幌のお店に行きたい。他にもパンやらいろいろ買った。未来は明るくないかもしれないがしばらくは楽しい気持ちでいたい。

 

24日

収録と青柳くんの整体を経て池袋のココナッツに顔を出す。取置の受取で行ったのだけど、いいCDがいっぱいあったのでついつい買いすぎてしまった。ジャケ買いからそういや聴いてこなかったものまで、果ては旧規格版のマーティン・デニーの帯かわいい〜とか言いながら買った。せっかく久しぶりに来たんだから、とデパートに足を伸ばす。妻から西武の地下に味小路という新しくできた諸国銘菓のつえーやつができた、と教えてもらっていたのだ。いざ行ってみるとめまいがするほどのいい空間だった。私の知らないおいしいものが日本だけにもこれだけあるのだ。いろいろ買って帰った。音楽と食い物だけで生き延びているような気がする一日であった。

 

25日

MURAバんく。の土屋くんと日常レストランに行くため、渋谷のPARCOに向かう。ユニオンで落ち合うことにして先輩ミュージシャンとして小粋にレコードを買う背中をみせようと試みる。多分、小粋でもなんでもなかった。ジジイみたいな話をするけど「日常」は1巻が出たとき、働いていた書店で新刊コーナーに棚刺しになっていて、これは絶対なにかある、と手に取り、帯の裏に記載されていた「あらゐだらけのけいいちまつり」の文言にやられて購入してからのファンなのでこうして大ヒット作になって、前のシェアハウスの住人たちと話を咲かせたり、後輩ミュージシャンとこうやって日常を介して交流が深まったりするのは本当に、勝手だけど、嬉しい。オーダーしたロールケーキは量が多く、かつ大変甘いので、翌日までダメージが残った。土屋くんを家の近くまで送ったのだが、後半は甘さにやられてぼーっとしていてどういう話をしたか思い出せない。部屋に帰って甘さの回りが落ち着いてきた頃、買ってきたレコードを聴く。すごくいい内容なんだけど、とにかくジャケットが最高。こんなに良いジャケットのレコード久しぶりに買った気がする。

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