幻燈日記帳

認める・認めない

新・だってしょうがないじゃない

2日

渋谷のミュージックバーでDJ。若者がめちゃくちゃいてお酒を飲みながら談笑していて普段の暮らしからちょっと遠いものに感じて驚く。いかに自分が部屋から出ていないかが一晩でよくわかるわね。「さっきのDJの方ですよね!めっちゃよかったです!」なんて言われて挙動不審になってしまっていた。SANABAGUN.の岩間くんに久々に会う。2015年にTENDREの河原くんがやっていたampel.とSANABAGUN.とGOMESSくんとスカートという謎の対バンが代官山のLOOPであった。個人的にはこの夜は衝撃的なイヴェントで、新人ではなくなりはじめていた我々の心に大きな何かがこの夜打ち込まれていたのだった。過ぎた時間に思いを馳せる。えみそんさんがカーネーションから(((さらうんど)))に繋げてて「おれみたいだな〜」なんて思った。街や店を考えると明らかに招かれざる客ではある、という自覚もあったから肩身こそ狭かったけど楽しい夜だった。

 

某日

外出て鼻から空気吸ったら鼻燃えるかと思った。半ズボンとサンダルで外に出たら足元熱すぎて燃えるかと思った。

 

4日

野沢輸出氏のライヴを観に行く。ゴキゲン。入場する時にスタッフの方に「RTありがとうございます」と言われて「(ウ)ッス」って感じで交わしてしまったがあとで8/29にある元ポンループのアミちゃんさん(現・粗大アミ)と野沢さん、真空ジェシカ、鶴亀のスリーマンの情報だったということがわかった。いつぞやのマイナビラフターナイトで聞いたポンループの漫才は本当に面白かったし、Podcastも最高だった。そのアミちゃんさんがいろいろ動き出すぞ……!とRTしたのでした。チケットもすぐ買ったけど仕事が入って行けなくなってしまったのでみなさまにお伝えします。いろんなラジオ聞いてきたけど「ポンループのでっかいあたし」は私の心の中では「パープル・レイン」、「ファースト・ラブ」、「スリラー」です。特に好きなアミちゃんは「中野坂上に住んでるんだけど」と切り出して「とにかく風が強いんですよね、中野坂上。」と導入をスッと置いた鈴木さんに対して「なにその話!?」と終わってない会話を終わったことに無理矢理させるアミちゃんです。

https://x.com/J__and__N/status/1947972441692848533

仮#5 ゴルフスクールに通います!その目的は…? - ポンループのでっかいあたし | Podcast on Spotify

 

某日

提供曲の作詞。自分が歌わないんだから普段使わない言葉や言い回しを使おう、と2行書いて満足し、それ以降はいつもの通りの暗い歌詞になってしまった。出来はいいと思うが私がディレクターなら「もうちょっと柔らかくしてくれ」というだろう。絶対言う。でもいいのだ。一旦送信。

 

10日

提供曲の録音。演奏者もスカートで揃えたい、というオファーで久しぶりに中野のVOLTAで録音。VOLTAはいい。待合室にデトロイト・メタル・シティがあるから。コンプラ的には当時もノーグッド(NG)だったけど、読み返すとますますノーグッド(NG)。「今みると倫理的にダメだよね」みたいな価値観と適切な距離を取ろうと積極的に試みているけれど、これだけはダメ。最高にダメ。機材にトラブルが結構あって、録音は1曲だったが10時間ぐらい経ってた。

 

某日

歌詞についてやっぱり「もうちょっと柔らかくしてくれ」とオーダーが届く。本当にその通り。数行入れ替えて暗いけど軽やかさが増してオーケーが出た。リリースされた時には「これで軽やかさが増すって元はどうだったの?」って思って欲しい。

 

某日

松永良平さんから誘ってもらった「ゆるディスコ」というイヴェントに数日思いを馳せる。ゆるとは、ディスコとは……隙間の時間でレコード棚を見返してこれもそうかもあれもそうかも、などとやっていく。橋幸夫さん「股旅'78」が収録されたアルバムにもう1曲、いい感じのディスコがあって、果たしてこれは……と何度か聴くがギリギリバッグには入れなかった。

 

某日

ナイポレの特集が「今はもうないレコード屋」特集で昔のことを片っ端から思い出していく。高校1年生からつけてるブログも訪ね、mixiプレミアムにも課金して日記を検索しながら今はもうない店舗を一軒一軒訪ねていく。当たり前だけど忘れてしまっていることの多いこと多いこと。前にも似たようなことは何度もあったけど、だんだんと自分が自分でなくなっていくような気がして、居場所をなくしているのは自分自身ではないのか?と疑問の目が自分自身に向く。だがその目線をどうすることもできない。

 

17日

ゆるディスコ。自分のゆるディスコ観を磨き過ぎた結果、1985年はっぴいえんど再結成時の「風をあつめて」こそゆるディスコでしょう、となってさすがにやり過ぎたか、と思っていたけど松永さんをはじめ、結構反応があって嬉しかった。初めて細野さんのラジオに伺った時に「あれがめちゃくちゃ好きなんです」「あの音像が今こそ重要」みたいなことを多分収録終わったあとにお伝えしたんだけど、放送に乗る形ですれば良かった。声を大にしていいたい。85年のはっぴいえんどの再結成ライヴ盤はめちゃくちゃ重要でめちゃくちゃに最高。

松永さんがかけてたマルハのノヴェルティの曲も最高でその場で探して注文。届くの楽しみすぎる。それぞれのDJに最高な瞬間があって(ぼくだって「風をあつめて」かけた瞬間は最高だったかもしれないよ!ふふふ)、特に本さんがかけた香港の歌手、Deanie ip氏の「施展法術」に腰を抜かした。原曲はセルジオ・メンデス&ブラジル'66のカヴァーで知っていた「Like A Lover」。美しいバラードがディスコタッチ、AORマナーのポップスになっていて最高。ヒジョーにサイテーな2025年の夏、この音楽は最高に効く。Shazamして即お気に入りに入れました。

施展法術 ‑ 曲・歌詞:Deanie Ip | Spotify