幻燈日記帳

認める・認めない

堕落の墜落で奈落の毎日



「書くことはセラピーだからね」
と、かつて森先生は言った。
落ち込んだ気持ちを再生するには吐き出すしかない。
日記を書いて少し落ち着いた頃にはもう外が明るくなっていた。
真新しい心でシャワーを浴びようとしたが、
風呂場の電球が切れていた。
乗り越えられる試練しか与えられない、というが、
なんというか、あまりに残酷で趣味の悪いタイミングだな、と思った。
幸い、外が少し明るかったので髪を洗うにも身体を洗うにも苦労はしなかった。
ただただ汚いだけの部屋に戻り就寝の支度をする。
聴こえるか聴こえないかの音量でCDを流して、
布団に落ちていくのを感じながら眠りに就いた。
今夜はとにかく寝るぞ、と前日の日記で宣言したものの、
割と健全な時間に目がさめてしまった。
目がさめてしまったからには仕事をしなければならない。
心の中に住み着いた女子がわたしに問う。
「おじさん、仕事ってなあに?」
わたしは答える。
「今は自分の音楽の入ったCDRを焼くだけの簡単な仕事だよ」と。
荷物で両手が塞がれているといつも思考停止してしまう。
わたしが今後どうにかなるためにはそこをなんとかしなければならない。
ライヴのお誘いのメールを返してなかったことにさっき気がついた。
もう申し訳なくて申し訳なくて…
CDRの組み立てを終えてココナッツディスクに向かう。納品!
古いCDRも一緒に納品。矢島さんに逢うとどうしても人生相談っぽくなってしまう。
これも僕の悪いくせです。
レコードを一枚買ってJRの切符売り場で明日、
京都へ行くための新幹線の切符を買った。
ユニオンを見てフリーデザインのカイツ・アー・ファンを買い戻したりした。
自転車で家に戻り、支度をして、今度は西武新宿線に乗り込む。
ある駅で待ち合わせをしてブツの受け渡し。
物騒な言い方だが中身はCDだ。
新潟で行われる星まつりという催しに天文ガイドが出展するらしく、
そこで森雅之さんの缶バッヂなどの販売があるそうで、
そのコーナーに「ひみつ」も置いてもらえることになったため、
急遽、手渡してきた。手渡した方は森さんではないのだけど、
昨日の飲み会で話題が出た「グレート・レース」のDVDも貸していただいた。
ジャックレモンも出ているというので、見るのが楽しみだ。
家に帰り、夕飯の支度をした。
翌日の支度をしたりしなかったりだらだらしたりで、
意識が戻った頃にはもう0時とかだった。
同居人と空耳アワードを見て談笑。
また意識が遠のき気がついたらいまの時間になっていました。
明日は京都で弾き語り。5時半起きです。