幻燈日記帳

認める・認めない

貸出記録

19日

新曲が発表になる。これほど嬉しいことはない。我々はいつだって多くの人がこの曲を聴いてくれることを期待しながら生きています。「君はきっとずっと知らない」、名曲だと思います。Gm7-5、C、C7っていう冒頭の進行がキマっている。バンドインした時の気持ちよさ半端ない。シンプルなリズムの曲だからデモで入れたベースほとんど身動き取れなかったのになおみちさんはそこを華麗に潜り抜け素敵なベースラインを書いてくれたよ。デモだと冒頭はリズムボックスだけだったけどボーイがギロ入れてくれたことにより、ただそれだけなのに多層的になったのも見逃せない。僕の前に出るギターの感じとと佐久間さんのタイム感の気持ちよさ、あとはもう優介のウーリッツァー。終盤の切ない感じは優介にしか出せない気持ちよさです。聴いてくれ!!

 

スカート - 君はきっとずっと知らない [Official Music Video] - YouTube

 

21日

恵比寿のBATICAのお笑い+音楽のイヴェントに出演。タイムテーブルもらった時はみたい芸人たくさんいる!あそこからあそこまでは絶対みたいな〜って思っていたけどいざ始まってみると人多過ぎてみるのを諦めた。そして居場所もないのでスタジオで曲作りでもしようか、と検索すると部屋が空くのは1時間後だそうだ。時間を潰すため、喫茶店を探して入る。入ってみると結構な混雑、人気店なんだな〜なんて思ってなんとなく列に並んだところ喫煙可の店だと気づき退散しようと思った矢先、席が空いてしまって席が用意されてしまった。私はどうにもタバコが苦手なのだ。しまった、と思ったがここで断れてたら俺はもっと出世していただろう。気がつくと相席の横長のソファーにちんまりと座っていた。憧れていたけど自分には合わない世界だから、と距離を取ってしまった世界がいくつかある。たとえば、病的に顔が覚えられないということから映画・ドラマを諦め、そして喫煙文化と切っても離せない喫茶店を諦めた。スタジオの時間まで文庫本をめくり、煙に耐え、オーダーしたパフェを食べ終わってあっという間に出てしまった。駅の反対側まで歩いてスタジオに入り作曲。うまく行かね〜〜〜〜ってやっていたらふっと曲ができて一安心。安堵の中、弾き語りをスタッフに送信する。

ライヴは3曲演奏した。「CALL」「君はきっとずっと知らない」「ODDTAXI」。楽しかったのだけど、いったいどういう気持ちになれば良かったんだろう。ふふふ。前にグレイモヤに出た時のよりもずっと夢みたいで不思議な夜だった。

 

22-30

深夜だったり夕方だったりのスタジオに入ってひたすら曲書き。ときどき仕事。

 

27日

群馬で弾き語り。マネージャーが家まで迎えにきてくれたから「行って帰って」があっけなくて笑ってしまった。群馬でのライヴは8年ぶりだそうだ。前回はバンドだったけど今回はひとり。駅前にある駄菓子屋みたいなところでねじられたゼリーを20年ぶりぐらいに食べた。こんな味だったっけな。花に囲まれたステージで、親密な空気のいいライヴができた気がする。イヴェント自体がずっといい雰囲気で、お店のなかにあった大きな暖炉が忘れられない。

 

30日

「ひらやすみ」MV公開。スカートは「君に会いに行こう」という新曲を添えております。これもまたいい曲なんだ〜〜 自分が歌うより他の人に歌ってもらおうと思ったのは曲がフォーキー路線になり、自分で歌うと作品どうこうよりも「真造くんと私」になってしまいそうだ、と考えたからでした。井上さんはVIVAヤングでの対バンで知り合えたバンドで、あの日のライヴもレコードもすごく良かったからオファーを快諾してもらえて嬉しかった。録音はフォーキーでありながらいわゆる超エイトビートな感じとそこから引っ張るようなニュアンス(リンゴ・スターっぽいといえば伝わる人には伝わるだろうか)が同居していてその感じが気に入っています。阿佐ヶ谷は大叔母が住んでいた街で子供の頃、何度か出かけたことがあるし、19歳ぐらいの頃にミックスナッツハウスの林さんと遊んだ街でもあり、rojiもあるし、lilmagのモモさんとは納品ついでによくgionにも行った、実に思い出深いのです。そこにスカート活動初期に知り合えた真造くんまで絡んでくるからさあ大変。「ひらやすみ」的なものもそうだけど、どうにか西荻窪に住んでいた友人の家から帰る時に交差点から見えた中央線の高架のあの感じを曲に落とせないか、とあくせくして、それがうまくいったような気もする。聴いてくれ〜〜〜〜〜

『ひらやすみ』×『スカート』コラボPV - 阿佐ヶ谷篇 - YouTube

 

 

5月1日

元マネージャーの結婚パーティだった。パーティは得意じゃない。過去に友人の結婚パーティでコミュニケーションの不全が大爆発を起こしたことがあって(パーフェクト・ワールド - 幻燈日記帳)そのトラウマがあったのだけど、意を決して出席して「君がいるなら」「花束にかえて」「愛のメモリー」の3曲を歌った。いいパーティだった。お幸せに!

 

2日

レコード店勤務でお世話になっていた田中さんと風知空知で再会して、その流れでDJパーティに呼んでもらった。にぎやかな店内で私はとても嬉しい気持ちでいた。途中で着いてしまったのだけどドリアンさんのDJも、自分のDJも楽しく、カレーも美味しくいい一日。 Kashifさんも来てくれたけどあんまり話せなかったのだけが心残り。

 

3日

新曲!発売!最高!「波のない夏 feat. adieu」名曲です。映画の印象的なラストカットに目掛けて最初の音をどう鳴らすか、ということから作曲を始めました。そして「萌歌さんが歌ってくれたら最高だよな……」と思いながら作曲、打診、快諾だったのでもうその時点で最高なわけです。それでレコーディング始まってみたらもう最高の連続。オープンのハイハットとボンゴでぶっ進むビート感、なおみちさんのベースラインはいつだって最高だね、ベースなのに浮力がある。そして優介のサビでの地に足つくかつかないかギリギリのフレージング、レコーディングの直前に思いついて来ていただいた金剛地武志さんのギターも最高。ありもしないあの夏が音楽の中で立ち上るのは金剛地さんのフィードバックによるものだと思います。私の歌もいい具合だしなにより萌歌さんがいい……気軽に言いたい言葉じゃないけど浄化されましたね……魂が……一生聴いてほしい曲ができましたので一生聴いてください。

 

波のない夏 ‑ 曲・歌詞:スカート, adieu | Spotify

 

4日-7日

作詞強化。1曲分しか終わらず。

 

9日

ビッグビューティー初回収録。めちゃくちゃ楽しくやれた。どうなるんだろう、っていう不安も大きかったのだけど、いざ収録が回ったらただただ楽しいだけ。最高。

#1 天国の商店街 - ビッグビューティー(スカート澤部×街裏ぴんく) | Podcast on Spotify

夜はかが屋の単独を観にいく。これがとんでもなかった。かが屋はずっと面白いけど、この日は面白いということが面白過ぎてずっと面白い。私はBlu-rayの購入を決意しましたが配信もあるので観た方がいい。5/25からです。

https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2417830&rlsCd=001