幻燈日記帳

認める・認めない

ジュース概論

PUNPEEさんのライヴで大阪に向かう。ついでにプロモーションも組んでもらった。おれはまだまだ「SONGS」を聴いてほしいんだ。はじめて行くベイサイドのZeppはとても広い会場で、通された楽屋は運河に面していて大きな観覧車が見えた。隣には大きな立体駐車場があるのだけど、全く車は停まっていない。週末になるとUSJのお客さんたちの車であふれるのだろう。ライヴは最高だった。PUNPEEさんとライヴをすると本当に最高なんだけど、自分もこれぐらい大きい規模のライヴができるようになるのだろうか、と考え込んでしまう。俺はもっと頑張りたい、と楽屋で社長とそういうアツめの話をした。

 

Spotifyはプレイリストに入ると律儀にメールをくれる。新しく届いたのでどんなプレイリストなのかな〜〜〜って見に行ってみると「歌うJ-Rock」というプレイリストだった。プレイリストを見に行ってみると「Spotifyの新機能シンガロングを使って、みんなでロック!(歌詞ページ左下の🎤ボタンを押してシンガロング機能をお楽しみください)」と書いてあり、実際に🎤のボタンを押すと不自然にヴォーカルが奥に引っ込んだ。我々ががんばって納品したデータが🎤ボタンひとつ押すだけで不自然にヴォーカルが奥に引っ込む。我々は🎤ボタンを押して不自然にヴォーカルが奥に引っ込むために納品したわけじゃないのに……むごすぎる……

 

胃のあたりの不調の定期検診。3月ぐらいからずっと痛く、消化器科にかかり定期的にいろいろ検査を受けている。11/4のナイポレの生放送の裏で痛みがひどくなり「終わった……」と内科にかけこみ、9月の血液検査を見てもらったりいくつかの検査を経て、なんともない、とわかり安心しながらもなんだそれは……となっている。それ以降、症状は落ち着いていて、じんわり違和感がある程度になった。3ヶ月ぶりの採血はなんと一発成功。症状も落ち着いているので通院の期間もちょっと間を空けることになった。

 

スカートのワンマン。4年前にやった全体を俯瞰するようなライヴの続編のようなライヴ。セットリストは大いに悩んだのだけど、1曲目を「ひみつ」にする、となってからはわりとすんなり決まった。せっかくの椅子席でのライヴだったから多少は曲順がボコッとしてもいいだろう、ライヴハウスだったらやれないような似たようなテンポの曲が続くような場所があってもオッケー、などと考えた結果、そういうセットリストになった。自信のあるアルバムのリリースのあとだったからチケットのソールドアウトも期待したのだけど、あと僅かでソールドアウトにはならなかった。昔だったら「いつもどおりじゃん〜」で終わるのだけど、大阪でのアツい会話のあとだったから「ああいうことができたかもしれない」「こういう見せ方を宣伝の段階でできていたら違ったのかもしれない」などと思いを巡らせる。内容は受難の2022年を薙ぎ払うような上々のライヴになった。いくつもハイライトがあったように思えるし、「SONGS」が出た直後にこういう選曲のライヴができたということは大きな意味がある。

 

数ヶ月前、大家に部屋が手狭になってきた、引っ越すこともありえるかもしれない、と素直に告げていたら、となりの部屋が空いたという。「ベランダのパーテーションなんて取っ払っちゃっていいから借りちゃったら」というので借りることにした。2DKの1DKを友人に貸してシェアハウスという形を取った。11月から少しずつ隣の部屋に荷物を運んでいたのだが、すっかり寒くなり外に出るのも億劫になってしまった。中途半端に解体された部屋に積まれた書籍類レコード類が行く手を阻む12月。

 

ムーンライダーズのリハーサル。「便利な発電所と温和な労働者」を演奏しているときにくじらさんが「なんでこんなに難しい曲にしちゃったんだ」と笑っていたのだが、その数時間後には「鬼火」のアウトロに9/8の拍子をくっつけることになっていた。優介がよく言うんだけど「誰も楽をしようとしていない」が加速していて最高。本番は当日売り出されるポスターがあまりに最高で2枚買った。一生部屋に飾っていたい。