幻燈日記帳

認める・認めない

おまじないぐすり

6月27日

パーシモンホールでダウ90000派生ユニット、1000の企画ライヴを観に行く。園田さんが覚醒したりしなかったり、でも確実な成長を混沌の外側から見守った。奇妙だった。すっげー瞬間あった。帰りにリベラに寄ってステーキを食う。入金があったからね。

 

28日

ナイポレ収録。サルベージ回。毎回20曲近くぐらい選んでそこからふるいにかけ、曲順とかを考えているのでどうしてもかけたいのにかけられなかった曲というのが出てくるので、それらを聴いてもらう、という回だった。しかしプレイリストから出てくるのは似たような時代の音楽ばかり。俺は一体音楽の何を聴いてきたというんだ。「このテーマだったのにこういうみんなが好きそうな曲は選ばなかったんだね、でもそういう音楽聞いてきてないんだから仕方がないんじゃない?」と誰かが言う。ダメージを食らった。でもいい曲ばかり選曲できた。嬉しい。

 

29日

妻と出掛けて代々木上原のトルティーヤ・クラブでタコスを食べ(めちゃくちゃ美味かった)て、mei eharaさんとトリプルファイヤーのツーマンを観に行く。ファイヤーはやはり異次元に突入している。アルバムがリリースその瞬間、俺の世界はガラッと変わり、レコ発に来た人たちの人生がちょっとだけ好転すると思う。meiさんのライヴも素晴らしかった。浜くんのレコード屋で2枚レコードを買った。meiさんの物販にあったパレスチナへの募金箱に千円入れる。俺にできることはこれくらいしかないのか。

ワンマンライブのお知らせ - トリプルファイヤーweb

 

30日

いつもと違うメンバーでレコーディング。変な曲だったのに、変というよりかっこいいぜ……となって嬉しい。早く聴いてほしい。

 

7月1日

リハーサル。

 

2日

シティポップレイディオの収録に向かう電車の中でクレジットカードが使えなくなっていることに気がついた。問い合わせていくと不正利用と思わしき動きがあったので使用を停止した、とのことだった。実際、調べていくと本当に不正利用だった。PayPalに勝手に登録して、そこから100ユーロの買い物を2回したようだった。あとでまた折り返す、とのことでビビるよね〜〜。困っちゃうよね〜〜。残額400円のモバイルPASMOにどう向き合うべきか。もうやんカレーで腹11分目の昼食をキメる。友人のバンドマンと遭遇して驚いてあまり会話らしい会話ができなかったことが悔やまれる。ビッグビューティー収録。松本健人がぶっかまして最高だった。収録が終わって松本くんとお茶をする。収録の話やあと少しに迫ったぴんくさんとのツーマンの話、最近のお互いの仕事の話。少しずつ頭が冷えていくのを実感するんだけど、その途中で不正利用の報告だったりが挟まりさらに冷えていく。俺のカードで日本人名義でPayPalに登録して100ユーロの買い物を2回したお前は、実家を出て、同居人からいろいろ教えてもらって2014年にようやく作った俺の楽天カードを踏みにじったんだよ。

帰り道、残額のなくなったモバイルPASMOを強く睨みつける。どうにもならない。また普通のPASMO一枚作るか、と切符売り場に向かうも半導体不足で販売中止ということだった。切符を買うことにした。帰りの電車で今世界にどうして半導体が不足しているのかということを改めて調べる。悲しい気持ちになる。

 

3日

ナイポレの選曲をがんばり、夜はゼキさんと妻と3人で浜田山の叙々苑叙々苑といってもなんか独特の叙々苑で、いわゆる叙々苑ではないけどとてもおいしいノサ。そして注文し過ぎた。そして食べ過ぎた。食後、ゼキさんの紹介で焼肉屋のすぐ隣の本屋に3人で入る。気合いの入った選書に気圧されて未読だった「イグアナの娘」を購入。

 

4日

夜、横浜の試聴室に向かう。佐久間さんが金野さんと変なイヴェントをやるというので。車には乗らず、電車の中で買うだけ買って読めていなかった漫画を鞄に詰め込み、ゆったり目指す。横浜の方をしっかり歩くのは随分久しぶりな気がする。海が近いからなのか独特な街だ。「静かな夜がいい」のMVを撮影したあたりが試聴室だった。どピンク街。移転してから試聴室にいくのは初めてで、三沢さんに会うのも久しぶりになってしまった。元気そうで安心。イヴェントは優介のDJをバックに石を鑑賞しながら話す、というもの。どうしてこんなことになったんだ、と金野さんに訊いてみると、いつも試聴室でやる適当なイヴェントの調子が良過ぎて怖くなってどうでもいいものを挟みたくなった、ということで、本当に来なくていいイヴェントだった。楽しかった。マーライオンの話で盛り上がってしまった。マーちゃんごめんね。帰り道、佐久間さんと「Amazonで炭酸水を箱で頼んで置いてあるんだけど1日5本ぐらい飲んじゃう」という話でゲラゲラ笑う。

 

5日

散髪。Instagramに髪切るたびに白目を向いて報告するという風習が残っているのだが、シゲルさんまで巻き込んだ写真のパターンが尽き、お会計をしながら二人で白目をむく、というものを試した。来るところまで来てしまった。反省している。

車の調子が悪いのでディーラーに診てもらう。ベルトがずれてしまっていたようであとちょっと走って切れたりでもしたら大変なことになってましたよ、と言われる。昨日車に乗らないで本当に良かった。

 

6日

昼に集合して夜までぴんくさんと松本くんと3人でライヴの打ち合わせ。どんどん面白くなる。最高。忘れられない夜になること請け合い。7/23は大阪、24は名古屋、8/5は東京でお待ちしています。(下書きに入れてずっと書き足してたから公開時にはライヴが終わってしまった……すみません……)

 

7日

北海道はエスコンフィールド内でのライヴ。夕方前の出番だから気持ちはゆったりの当日入り。汗だくになりながらギターを背負って吉祥寺まで出て、リムジンバスに乗って空港に着いた。てんやで昼食を摂り、飛行機に乗る。北海道に降り立つと本当に涼しくてびっくりした。最高。これが私の求めていた「気候」だ。会場は野球場の施設の外にある一部で、楽屋は球場の中だった。小雨が降り、コンクリートの反射、テントの反射、あらゆるものが私を襲うので久しぶりに耳栓をしてのライヴになったが、そういったものをエイヤッと3人で薙ぎ倒したいいライヴになった。Chelmicoのステージにもお邪魔して"Love Is Over"のギターを弾く。三毛猫ホームレスProd.のこの曲のギターは俺が弾いているんだよ。意外と知られていないんだ。汗だくでライヴを終え、対バンだったNo.18のシムラくんにおすすめのグルメを教えてもらい、GoogleMapにピンを立てる。札幌はだいぶ充実してきたぜ。エスコンフィールドに別れを告げて、宿のある札幌に出る。予約したジンギスカンのお店、やまかの店員さんが私のことを知っていてくれて、いろいろ美味しいお店を教えてくれた。行きたい店はたくさんあったのにほとんどが月曜定休だったのでめちゃくちゃ助かった。次の日いく店が決まる。

 

8日

ロビーで待ち合わせて昨日教えてもらったカレー屋、五⚪︎堂へ行く。めちゃくちゃ美味しかった。野菜の甘みがたっぷり出たスープカレーなのだけど、飲み進めていくと最後にクミンがバッチリキまって大変気分がよろしい……最高……欲張っていっぱいトッピングしたからごはん普通盛りにしたけどそれでも腹一杯になってしまった。腹ごなしのため、みんなと別れて一人歩いてフレッシュエアーまで行く。もう今回はフレッシュエアーだけに賭けた。棚という棚を舐め回すように見ていく。ソフトロックのコーナーから数枚、他にも探していたけど意外と見かけず買えなかったスーザン「サマルカンド大通り」とか、いつか買わなきゃと思っていたトーキング・ヘッズの「ネイキッド」とかを購入。その後、昨日No.18のシムラくんに教えてもらったお店、スウィート・レディ・ジェーンに向かう。焼き菓子を中心にお土産として購入。クッキーおいしすぎ。そのまま原田治展がやっている施設に向かってみるも、なんと定休日だった。札幌、月曜定休が多すぎる。気分を晴らすために六花亭の本店で憧れだったバターサンドアイスを食べた。おいしいのだけど、そもそものバターサンドがうますぎるため、同じぐらいのおいしさではもはや感動しなくなっていることに気がついた。なんて罪深いお菓子なんだ、マルセイバターサンド。再び合流してホテルから空港へ。空港からバス。バスからタクシー。そして部屋。

 

10日

仕事の曲のレコーディング。久しぶりにポニーキャニオンのスタジオ使った。頼まれ仕事で発表はずいぶん先。いつメンとの録音。いいものできました。

 

某日

ナイポレ仕込み日。ジョアン・ドナート特集をやると決めたので最近聴いてなかったアルバムや、聴いたことなかった曲を聴き込む。泣きそうになるぐらいにいい曲ばっかり。素晴らしすぎる。特にこの曲。音楽があって良かった。その気持ちは日に日に強まっていくばかりのようです。

Gravidade Zero ‑ by Tulipa Ruiz, João Donato | Spotify

 

某日

取り寄せだったファンベルトの交換が完了。なにぶん古い車だからお別れも近いのかもしれない、と悲しい気持ちになってくる。

 

14日

つくばロック出演。今回は寝坊しなかった。終演後、会場に飾るサインを求められていたんだけど、物販終えて楽屋に戻ると佐久間さんによるちいかわと悟空がサイン色紙にすでに書かれていて最高だった。鉛筆で下書きまでしてた。帰りの車で「サインの思い出って後々思い返すと後悔ばっかりだよ」と話していて、昆虫キッズ時代に佐久間さんから「ウィリアム・アクセルローズ」のサインをもらった事を思い出した。

 

15日

多分当たらないだろう、と思っていたママタルトのシェーキーズのイヴェントに当選。最初はそんなガッツないのに入ってしまって大丈夫なんだろうか、と今日入れなかった多くの方を思い、めそめそしていたがわいわいと食事を囲むだけでめちゃくちゃに楽しかった。笑顔がこぼれる一日。誰かが落としたカトラリーに対して黙祷が捧げられたのが本当に良かった。

 

17日

トリプルファイヤーとツーマン。スカートは前座だと個人的に捉え、新曲「相席屋に行きたい」がドロップされたばかりのトリプルファイヤーを祝福した。MCで「みなさん相席屋に行きたい聴いた?最高ですよ、まだ聴いてない方いたら転換の合間で聴いたらいいじゃない」みたいなことを言ったんだけど、ファイヤーを観にフロアに向かう途中のバースペースでイヤフォンしてる人がいて本当にファイヤーの新曲を聴いているとしたら最高だな、なんて思った。ファイヤーは本当に最高。「人生を変える言葉」のギターソロはハイパーぶち上げ。ワンマンへの期待とニューアルバムへの期待が急上昇する夜になった。

 

某日

2曲分の歌入れ。初めて行くスタジオだったけど待合室にはフレンチブルドッグが交尾している模型が置いてあった。それが関係したのかもしれない、でも心情としてはなにが悪かったとか、そういう話ではないのだけど、心の置きどころがどこにもないような気持ちになってしまい、精神的になんとなくキツい歌入れになった。いいテイクは録れていたから安心したのだが、なんか、こう、そういう日ってあるよね。

 

某日

ぴんくさんとのツーマンの最終調整。さらに飛躍して行く部分があって大いに笑い、私はかなり気を引き締めた。ぴんくさんの漫談を間近で浴びることにより、火がつき私のパフォーマンスも向上する、といういい仕組み、いい循環。

 

某日

ラジオを都合4本収録して夜はダウ90000蓮見くんとご飯を食べた。酒が飲めないため、あまり人を誘ったことがなかったからどう誘っていいのかわからず、「飯でも行こうよ!」と言ってすでに一年半以上経っていたのだが、この日ついに実を結んだ。酒を飲まないから「誰かと行くようなちょうどいい店」のフォルダーがからっぽなので、それが頭の中でストップがかかる原因でもあったのだけど、結局、お互いの仕事終わりで合流しやすい街でお店を選んだ。店が決まって本当に良かった。店が決まっていなかったら店に入れていなかったからね。お互いの近況や将来のことなどを話し、本当に楽しい夜になった。調子にのってオーダーしたライチソーダのお酒は半分も飲めなかった。もっと早く行けば良かった。もっと飯でもいける人間になりたいです。

 

20日

お誘いを受けて空気階段の単独を観に行く。酷暑。駅のホームでポカリスエットイオンウォーターを買った。酷暑である。単独を観るのは久しぶりで、前回見たときも広かったけどさらに広くなっていてなんだかちょっとそわそわしながら観ていた。結婚相談所のネタがくだらなくてなぜかぐっと来る。

 

22日

関西キャンペーンの初日。朝から晩まで働き詰めの予定の一日。あまりのハードさに前日、早くも気が遠くなりながら眠りについたのだが、7時前に起きたら新幹線が止まっている、というニュース。気が遠くなっていた私に誰かが味方してくれたのだろうか、とさえ思ったのだが、それは全く違ったようだった、と後で気づく。ジャーマネ安藤くんと連絡を取り合い、とりあえず駅まで向かうことになったのだが、全く動き出す気配はない。ポニーの田村くんから昼の生放送のゲストはリモート収録に切り替わったと、連絡が入るも、もう部屋を出て電車に乗ったところだった。見送りに来てくれた妻とカフェで徹底的に時間を潰し、なんとか平静を保ち、急遽会議室を借りてキヨピーさんと対峙。これからどうなっちゃうんだろう、という気持ちを抱えながらのゲスト出演はなんともいえない独特な時間だった。安藤くんがレンタカーを借りてきてくれたのだが、考えていることはもうみんな一緒だったらしくハイエースしか残っていなかったそうだ。絶対に眠ってしまいたい私は助手席に座る資格すらない、と3列目にドカンと座り、ハイエースは西を目指す。序盤は調子良く眠れていたのだが、神奈川後半で目を覚まし、それ以降はサスペンション・ゼロのガタガタが直接体に響き、リクライニング・ゼロの椅子に3時間も座った頃には以前佐久間さんが言っていた「中世の拷問」という言葉がよぎり、反発性・ゼロのクッション性にハード・ドライヴが覚醒していく趣深い一日になった。それでも座っていればよかっただけ最高だ。収録を3本飛ばし、結局約束の地、京都に着いたのは21時過ぎだった。インタヴューを一本録音して、α-STATIONが用意してくれたお弁当をみんなで食べて京都を後にして、深夜、802の生放送に出演してTHE END。本当に新幹線は動くのだろうか、ぴんくさんや松本くんは大阪に来れるだろうか、と心配しながら眠りにつく。

 

23日

新幹線は動いていた。本当に良かった。カンテレさんの「よ〜いドン!」に出演。東京にいると番組名すら知らなかったのだけど、大阪出身のジャーマネ安藤くんは母に連絡を取り、プロモーションの行程表を見たナイポレディレクターの大和氏は「めちゃくちゃすごいことですよ」と言う。スタジオに入り、セットの座り順が向かって左から円広志さん、カンテレのアナウンサーさん谷元星奈さん、松本伊代さん、私、石原良純さん、渋谷凪咲さん、麒麟田村さんという並びだった。センターおれ。どうしてこんなことが起こるんだ、と、私は起きているのか?正気なのだろうか?と問いただす。起きていたし、正気だったようだ。麒麟田村さんが着ていた服に「NEW ERA」って書いてあって隣の松本伊代さんが小さい声で「NEW ERA……」って言っていたのを聞いて本当に今日ここにいることができて良かった、と強く噛み締めた。序盤は緊張したけど、うまいことやれた気がする。多分。終わったあとご挨拶していたら谷元さんと渋谷さんが夜のライヴを観にきてくれることになった。嬉しすぎる。

ホテルに戻ってライヴの入り時間まで90分ほどの空白ができて、どこかでランチでも、とGoogleMapにピンが立っている方向を目指したのだが、途中にレコード屋があったので寄り道。あまりにいい店で飯を一旦パスして夢中になって掘る。高いレコードも手頃なレコードもいっぱいあって良かった。次のナイポレ新入荷で数曲かけたい。

クアトロに入ってぴんくさん、松本くん、妻と合流。楽屋でセブンのうどんを食べて昼食としたが全然満足。むしろ気分がいい。

リハーサルでさらに細かく詰めていき、本番では爆発。梅田のクアトロはめっちゃ音を吸うようで盛り上がってないんじゃないか!?と途中で不安になったのだが、お客さんの顔を見て安心した。千川びーちぶと同じ現象がクアトロでも起きていたのだ。そういえば去年もなんか反響が東京と違う……?と序盤は困惑したんだった。元々2時間半想定で松本くんがタイムテーブルを切っていたのだが堂々3時間経っていた。充実感ともっとやれる、の中間に立ち、打ち上げでは酒を飲めない澤部・ぴんく・松本の3人で大いに「もっとここがやれる、あそこもああして」と話し込む。いいチーム。さすがに2時間半想定、3時間はマズイよ、といくつかの演目を削った。これで2時間10分想定になったはずだ。はずだった。

 

24日

早く目が覚めちゃったらKyutaroでうどん食べよ、と思っていたらちゃんと早く目が覚めて、晴れて妻と一緒にKyutaroでうどんを食べた。やはり最高。東京にもおいしいうどん屋はたくさんあるけど、本当に好み。ついに醤油でオーダーしたABURI(というメニュー。炙った豚バラと煮込んだモモ肉が乗ったうどん)に醤油をかけないで、付属のゆず胡椒だけで完食する域に達した。最高。妻とは別れ、22日の録音できなかったNICE POP RADIOを収録するためにひとり京都に寄る。夏は私に牙を向くわね。無事収録を終え、すぐ京都駅に向かい、SHIZUYAのパンを差し入れと称して買い込み、新幹線に乗って名古屋へ。起きているつもりだったのにうとうとしてしまっていたらしく、名古屋に着くアナウンスで目が覚めた。危なかった。

昨日と同じぐらい入念にリハーサルを済ませ、本番。名古屋は昨年やらなかった会場だったからどうなるかと思ったけど、大阪以上の大盛り上がり。これです、これを待っていました。しかし、歌に関しては流石に疲労が蓄積したのか特に「景色 / 欄干」は思うように声が出ず悔しい仕上がりに。しかしあるライヴのとき、先輩ミュージシャンに「今日のアンコールめちゃくちゃすごかったっす」と伝えると、本編の最後で間違えちゃったのが悔しくてそれが怒りとなって出た、と答えてくれたことがあったのを思い出した。次の曲が「静かな夜がいい」だったのが良かった。怒りとまではいななかったが悔しさを忍ばせ叩きつけるように歌った。空気が変わるのを感じたし、いい演奏になった。やり切った。上演時間は2時間56分だった。なぜ。

 

某日

行きたかったライヴを蹴って仕事として入れたTJNYの座談会に金子朝一が演劇見てから来たため遅れてきて最高だった。朝一はそうでないと。俺は真面目すぎる。今回も面白かったんだけど家帰ってきて妻に説明しようとしたら全然面白くならない部分があって、あれは一体なんだったんだ、とキツネにつままれたような気持ちになった。

 

28日

「化け猫あんずちゃん」のティーチインのゲストとして慶一さんと登壇。大学生の頃に読んで衝撃を受けた「化け猫あんずちゃん」のアニメ化っていうだけで驚きなのに、とにかく縁だらけの布陣。劇伴の慶一さんはムーンライダーズがもちろんだけど最初にあったのは「ボクの四谷怪談」(2012年)で、久野さんは「CALL」のジャケット(2016年)が最初、山下監督は「山田孝之のカンヌ映画祭」(2017年)でお付き合いができてて、これらがこうやってたぬき役なんて形で実を結ぶなんて考えたこともなかった。自分にとってごほうびみたいな仕事ってたまーにあるけどこれはその一つです。絶対に観てくれよな。

映画『化け猫あんずちゃん』公式サイト