幻燈日記帳

認める・認めない

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22日

岡田徹さんの訃報が発表された。少し前にマネージャーの野田さんから電話を頂いて知ったのだけどやはり落ち込んだ。今でもどう言っていいのか、なにを思っていいのかわからない。LINEまで知ってる人が死んでしまうということが今までなかったからだ。誰かが亡くなって思えることなんて限られている、というのがひと月前の自分の日記に書いてあるが、やはりそうなのだろうか、頭が回らなくなってしまった。ただただ悲しい。思い出を整理してみるがうまくいかない。はじめてiPhoneのカメラロールの「ピープル」の機能を使って岡田さんを登録した。3/3にやる予定だったライヴについて岡田さんに連絡すればよかったな、「楽しみです」「あの曲やりましょう」、そう送ればきっと優しく返事をくれたはずだ。

夜は夜衝2を観に行った。ダウ90000蓮見くん作・演出のコントライヴ。構成力や台本の力といったものを飛び越えるような瞬間がいくつかあってめまいがした。束の間、傷ついた心も忘れて楽しんだ。終わって妻と街へ出る。かつてよく行った店がいくつも閉店してしまっていて、どう受け取っていいのかわからない。

 

23日

ナイポレの選曲を進めていく。とてもじゃないけど追悼・岡田徹特集をやれる状態ではなく、別の選曲テーマを煮詰める。月に一度が恒例になりつつある新入荷報告会。去年手に入れていた珍しい音源のOA許可をアーティストさんにも取った。いい形になったはずだ。いい曲が今回も揃ったので収録がうまくいくといいな。

 

24日

取材。高田馬場へ出る。またもやカウンセリングのような取材になってしまった。どういう形でまとまるか心配だけど、楽しい取材だったことも確かだ。記事が出たらまた報告します。

取材が終わってラーメンを食べた。とても美味しかったのだけど、ユニオンでレコード見ているときに目が滑ってる感覚のようなものがあった。実際、高田馬場のユニオンに行ったのだけど目が滑ってしまってなにも買えなかった。

電車のなかで「天幕のジャードゥーガル」の2巻を読む。真っ直ぐで安定した線路が私と物語を運んでいく。私は何を待っているのだろうか。ずっとここにいるためにずっとここにいるのだろうか。考えだけが巡っていく。