幻燈日記帳

認める・認めない

後悔は後悔で後悔じゃないのさ



部屋はどんどん汚くなっていく。
このままじゃいかん、と作業の手を止め、
まず布団を干した。枕カバーも洗濯。
さらに枕元に積み上がった漫画を整理して、
昨日購入したシェルビー・フリントを流す。
手早く洗濯ものをコインランドリーの乾燥機へ。
小銭がなかったのでランドリーの隣のスポーツ用品店に入って、
両替をしてもらった。(そういうしきたりなのヨ)
すると飴をくれて店主の男性が「ねえ、君!今何kgなの!」
と目を爛々をさせて訊ねてきた。
普段だったら「うるせえ124kgだ!」とMIZO-OCHIへ一発キメるのだが、
店主の目をみたら悪意は1%もないことがよく理解できるので、
素直に「ハハハ、124kgですのよ」とエレガン気取って答えたら、
「えー!そんなにあるのー!90ぐらいだと思ってた!」と、
店主どころか店の奥にいた奥さんまでテンションあがって、
「えー!あなた今何kgでしたっけ!」なんてなってて、
ああ、陽気ぶるんじゃなかったと後悔。
ほどなくして乾燥機にすべてぶち込み、
いい感じだ、掃除機かけられたらよりグッドなんて考えていた。
そんな時にふと先日購入した新しいギターと目が合った。
手にとってCのコードを弾いてみる。
うん、Cだね、Cだ。じゃあこうしてみよう、
CでベースをF、あらいい響き、ちょっと椅子座ろう、
ふむふむ、じゃあこういって、メロディはこうだ、
なんてやっていたら2時間経ってた。
曲はある程度の形になったが昆虫キッズのライヴには遅刻してしまった。
新曲中心のセット。
「サマーブス」「GOODLUCK」の2曲は本当に凄い。
「GOODLUCK」は歌い出し聴くだけで泣きそうになる。
その反面「BIRDS」なんかもバッチリ決めててカッコよかった。
大橋さんと割とじっくり話せて楽しかった。


新しいギターを買ったんだ。
リッケンバッカーの360、色はブルーボーイ。2002年の限定カラーだよ。
出た当時から憧れ続けたギター。当時日本には330,360,620,4001、
全部合せても24本しか入ってこなかったというもの。
貯金、在庫の双方の兼ね合いがつかず、やっと今回購入に至る事が出来た。
その前日、私はヤフオクをチェックしていた。
ボブ・ドロウが参加しているchirdlen of all agesという、
ジャズロックバンドのLPはたいてい、
ボブ・ドロウ参加!というキャプションがついて、
それで結構値段がつり上がってしまうのだけど、
今回バンド名だけの出品を見つけることが出来た。
しかも即決価格。値段は3000円とまあ結構してしまったけど、
それでもまあなかなかうれしいものだった。
今日はツイてるしノッてる。この勢いならデジマートみた日にゃ、
リッケンあるんじゃないの、と思って検索してみたら、本当にあった。
登録日は前日。日曜日を乗り越えて在庫があるだけでも奇跡だ。
深夜だったので早い時間に目覚ましをセットしてその日は眠った。
翌朝起きて時間通りに開店直前の楽器屋の前につく事が出来た。
店に入り、恐らくそこにあるだろう、というコーナーに向かう。
メタルが爆音で鳴り響く店内、私は11年間欲しがり続けたギターを見つけた。
すぐ店員さんが話しかけてくれて、これがほしいんです、
試奏させてください、と弾かせてもらった。
メタルが爆音で鳴り響く店内も少し気を使ったのか、
メタルがやや爆音で鳴り響く、ぐらいになっていた。
だが爆音であることには変わりなく、果たしてこのギターがいい音なのか、
という事まではよくわからなかった。
でもいいんだ、やっと私に貯金があって、
目の前に在庫がある、という状況が出来上がってる。
「これください」と現金一括払いで持ち帰ったのでした。
ほくほく顔なんてもんじゃない、私はとてもうれしくてたまらないのです。
部屋でギターなんてあんまり弾く方じゃないんだけど、
今は少年の頃のように夢中になって弾いています。