幻燈日記帳

認める・認めない

私が夢からさめたら

仕事の作曲につかれてリハビリのつもりで別の曲を作り始めたら楽しくなってしまった。(楽しくなってきたついでに「菫画報」を読み返したりしていた。)佐々木敦さんに誘っていただいた文学ムック「ことばと」に書き下ろした「私が夢からさめたら」という歌詞にメロディを乗せようと思ったのだ。そもそもこの「私が夢からさめたら」、お話を頂いたときはもっと先の見えないスランプ中で、そのことを相談した結果、「間に合ったら送ります……」という超消極的な形で返信をしていた。何度か催促されて、もう無理だな、感じて、そのことをメールに打とうとしたとき、急に気持ちが変わってばーっと書いたものだった。少しずつ形づいていって、ここはこうじゃないんだけどな、と何度も歌って体が納得する形に落とし込んでいく。このコード進行じゃ「おれたちはしないよ」と同じじゃん、とか、書いた言葉を全部すくい上げることができなくて、詩先で曲を書く筋肉も衰えているんだろうな、とおもう反面、感覚的にはついに戻ってきた感じがする。まだまだリハビリ中だけど、動くようになったのだから、今はこれでいい。とにかく長い一年だった。でも、集中力だけはまだまだ戻ってこなくて、もうだめだな、と思ったらApexやりながらボイスメモを確認する、という日々。そんな日が3日ぐらい続いてようやく完成。2分45秒の簡素なデモを録音して、スタッフ、メンバーに送信。