幻燈日記帳

認める・認めない

正しいこと委員会

アメリカ日記は18000字になってしまったのでちょっと考えます

 

20日

キングサイズのベッドの夢も見れず泥のように眠り、大阪に向かう。大比良瑞希さんのライヴのため。自分でもよくやるよ、というスケジュールだったが、なんだがこの慌ただしい感じは経験がないので、楽しい。体は日本だが、頭はまだ太平洋に浮かんでいるようで、セットリストを決めた方がいいのか、と思ったのだけど、冷水ぶっかけないと頭が日本戻ってこれないような気がして、荒療治だがいつも通り、舞台で演奏する曲を決めていった。結果、惨敗ではなかったが、普通に反省が残る感じになった。しかし不思議なのがあの曲の次はあの曲じゃなかったな、とかじゃない。もっとピリッといくか、ニコッと行くか、その線引きが曖昧だったのかもしれない。アンコールで演奏した大比良さんとの新曲めっちゃよかったでしょう。タイトルはその場でデモを送る時の仮タイトルが採用されました。"1000 Love Songs I Don't Like"。大比良さんには言えなかったけどタイトルの元ネタはOur Hourが嫌いなバンドを列挙していくこれ……

10000 Groups I Don't Like - song and lyrics by Our Hour | Spotify

打ち上げでスタッフY氏とバカ盛り上がって私物で何枚もストックしているレコードをいくつか送ってくれることになった。嬉しい。ものすごくいい一日だった。

 

21日

ちょっとだけ大阪の街を散策するも、ギターを背負って歩ける天気じゃなかった。LAの気候が恋しい。ギター以外の手荷物は百貨店に預けることができたので、おいしいものいっぱい家に買って帰った。何にも考えずに夕方前ぐらいの新幹線に乗ったら東京着いた頃には帰宅ラッシュでもっと遅い時間か早い時間にすればよかったと後悔。

 

22日

数日前に見たスパークスの東京公演。会場はduo。ひと月前に立ったステージにスパークスがいるというのは不思議な気分だ。そして数日前見たスパークスをまた見る。ところがハリウッドボウルとは何から何まで勝手が違う。スタンディングというのもそうだけど、音響の感じもやはり変わってくる。大音量!という感じでバンド感がありありと見えてくるライヴだった。ハリウッド公演ではカットされてしまった"Escalator"と"The Toughest Girl In Town"が復活。"The Toughest Girl In Town"なんて「インテリア・デザイン」からの演奏だよ!!!元は打ち込みだったけど、生演奏になることによってとんでもない次元に昇華されていたし、何より"Balls"がライヴハウスだと全く違う聴こえ方をしていたのが楽しかった。ギュっとする感じって言って伝わるだろうか?とにかくハリウッドボウルでの"Balls"とduoでの"Balls"は機能が全然違った。言語化はできない。

この日はハリウッドボウルの後だったからか、ちょっと肩の力抜けていて、ラッセルもロンも"This Town"で間違えていて、そういうのもこのduoに合っていてバンド感マシマシ。最高だった。

 

23日

恵比寿のBaticaで開催される大ヴァーリ・トゥードにDJとして参加。主催のT氏からはシティポップ風で、とオーダーされたがいろいろ持っていってはいたものの、いつもの感じ+サヴァンナ・バンド風味といったセットになった。どうなるかと思ったけど、結果的には好評だったようで安心する。この日はとんかつ街道や車海老のダンスと共演できて嬉しかった。

 

24日

大興奮のNICE POP RADIO収録。お恥ずかしいほどの大興奮だった。

 

25日

スパークスを見に渋谷公会堂へ。わずか10日もたたないうちに3度もスパークスをみるなんて酔狂がすぎる、と思っていたのだが、結果的に全日見に行けて本当によかった。ハリウッド・ボウルは完璧なショウを見せてくれるスパークス、duoはライヴバンドとしてのスパークス、渋公はそのいいとこ取り、といった感じだっただろうか。この日、胸に染みたのは「The Number One Song In Heaven」。この日は演出として結構な量のスモークがたかれていて、照明も相まってまさにヘヴンリィな演奏だった。同じ曲でもここまで表情が変わるのか……自分もそういうライヴをやりたい!!がんばるゾ