幻燈日記帳

認める・認めない

下北沢Ⅱ

な〜んかぼんやりする。しかし熱もない。まったくもっての平熱。もちろん咳とかの類もないのだが、念の為、と頂いていた抗原検査キットを開封。2分間長い棒を咥え、緊張しながら15分待つ。陰性だった。季節の変わり目に揺さぶられてな〜んかぼんやりしているのだろう。仕事で下北沢に向かう。前日、ダウ90000見たときに渋谷のユニオンにも寄り、買い物したときに「下北沢店で使えるクーポンです」と出されたものを「あ〜いや、下北沢行く用事ないんでダイジョウブっす」とか言って受け取り拒否したのに次の日の仕事が下北沢だったということをすっかり忘れてしまっていた。仕事がつつがなく終わったあと、ユニオンを見たけど昨日失ったクーポン券のことを考えてどうにも集中できず、目が滑る。こりゃいかん、と別のレコード屋にいき、岡本舞子さんの7インチとかRCの「きみかわいいね」ジャケなし特価盤とかを買ったりした。店から出て、角を曲がろうとした頃、誰かが「澤部〜」と駆けてくるじゃないか。振り返ると学生の頃からの付き合いの先輩バンドマンだった。驚く。今はそこで店長をしている、と話してくれて更に驚いた。以前、そのバンドの周年に向けてコメントを書いたことがあったのだが、若かった私目線のイキった超長い文章を書いてしまい、結局そのコメントが日の目を見ることはなかった。次あったらそのことを詫びたかったのに、驚きが勝って結局、「え〜!」「そうなんですか〜!」「驚きましたよ〜!」をランダム再生するマッシーンと化してしまっていた気がする。先輩と角で別れて、少し歩いて山角でいくつかのお惣菜をテイクアウトして車に乗り込んだ。夕方せまる西へ向かう幹線道路は混雑していて、なんとなくコレクターズを全曲シャッフルして気持ちを交わすしかなかった。ガソリンスタンドに寄り、洗車&洗浄剤追加。昼間から外に出ていて、知ってる人、知らない人、まだ会って数回の人、いろんな人と会ったり、すれ違ったのだが、なんだか誰とも会った気がしなかった。部屋に帰り、炊飯器を仕込み、シャワーを浴び、いくつかテレビを見ながら食事を摂る。今日一日を思い出し、さらにな〜んかぼんやりとした気持ちになる。